2012年にクルミの話を書きました。
はなまるマーケットが放映されていた頃です。
ちょっと懐かしいですね。

ときどき、患者さんにクルミや黒豆の話をします。
Sさん(37歳)当院に来られて約6ヵ月。
6月に2回目のショート法で採卵されました。

鍼灸治療で体調も良くなり、採卵の1か月前くらいに
クルミを食べてみたら・・・と勧めました。
鍼灸治療を始める前、2015年11月にショート法で
11個のうち9個受精。2個胚盤胞で凍結。
1個移植したけど、マイナス判定。

胚盤胞の凍結は1つ残っているけれど、
鍼灸治療で妊娠体質づくりをされたいということで
治療させていただいております。

今回、鍼灸治療プラス、クルミを一日少量
(手のひらに少しのるくらい)を、ご主人も一緒に
食べられました。
ショート法の結果は・・・

9個採卵のうち8個受精。6個胚盤胞で凍結することが
できました。
何と、3倍の確率で胚盤胞で凍結できました。

今週期に凍結胚移植にチャレンジです。
良い結果がでるといいですね。

<2012年のクルミの話の内容は以下です。>

先日、TBSのはなまるマーケットの「とくまる」のコーナーで
クルミを取り上げていました。
ちょうどブログで「クルミの話」という
タイトルで書こうかと思っていたところでした。

はなまるマーケットの「とくまる」ではこんな紹介を
されていました。
慶應義塾大学医学部:井上浩義教授
「クルミには、血液の流れをよくしたり、肌荒れの改善、老化予防、
ダイエット効果など、全身を美しくさせる栄養素が詰まっています」とのこと。

クルミの68~70%が脂肪ですが、クルミの脂肪は非常に良質な脂肪で、
オメガ3(スリー)と呼ばれる不飽和脂肪酸なんです。
これは青魚に多く含まれるDHAやEPAやアマニ油・エゴマ油に含まれる
α-リノレン酸のことで、ナッツ類の中でも豊富に含まれています。
α-リノレン酸は細胞を作るのに必要で、体内で作ることが出来ない
必須脂肪酸なんですよ。
細胞が活性化されると美肌効果があります。
いわゆる若返り効果が期待できます。

さて、東洋医学的に言われているクルミの効果は・・・。
◆補腎固精(ほじんこせい)
気を補い体力をつけます。男子ならEDにも効果があり、
早漏、夢精などを防ぎます。
「補腎」の効果で、生殖器系を強くしてくれますので、
卵胞や精子の質を上げてくれます。

◆温肺定喘(うんぱいていぜん)
もともと肺の機能が弱かったり、弱くなってしまった人は
「気」の不足から喘息になります。
「肺の気」を高め、潤して喘息にも効果があります。

◆潤腸作用
腸を潤して便秘を解消します。
便秘気味の人は体の潤いが不足して、体の熱がこもってしまい、
基礎体温の低温期が36.7℃と高温期のようになってしまう人が
多くみられます。
クルミの潤腸作用で便秘を解消し、体の中にこもった余分な熱を下げ、
高い傾向の低温期を下げてくれます。

写真のクルミは人間の「脳」の形に似てませんか?
クルミは脳の働きも良くしてくれると言われています。
ストレスでいっぱいいっぱいになった脳は視床下部にも悪い影響を与え、
ホルモンの分泌の指令を上手く出せなくなったりします。

はなまるマーケットでは一日、片手に軽くのるくらいの25グラムが
おすすめと言っています。
クルミばかり毎日食べるのも飽きるので、
松の実やクコのみ、ドライフルーツのレーズンやプルーンなど、
自然の甘みのあるものをいろいろ食べるのもいいのではと思います。
何でも、食べ過ぎないでほどほどが良いですよ。

但し、高血圧や下痢が続いている人、夜中に体や手足が火照る人は
クルミを食べ過ぎないように
してくださいね。

それに、ナッツ類にアレルギーがある方は、食べないでくださいよ。
アナフィラキシーショックになると、
命にかかわりますからね。

Omura