今日初めて来られたOさん(36歳)に問診をしていて・・・。
初診の方には今までの治療経過を伺うのですが、
OさんはA病院に1年ほど通院して、
B病院に2年ほど通院されていたようです。

B病院も2年も行っているし、転院も考えているようでした。
それだったら、C病院もいいいし、D病院という選択肢もあると思いますよ
・・・とアドバイスしました。

それより、3年も治療しているんだったら、
もう少し早く来てくれれば何とかなっていたかもしれないのにね・・・と言いました。
体外受精という選択肢だったら、33~34歳で妊娠できていたら、
35~36歳で、凍結胚の移植で2人目の妊娠を望めたかもしれないのに
・・・と伝えました。
当院のブログはずっと読んでくれていたそうです。

Oさんに聞くと、何か鍼灸治療は最後の砦みたいな感じだったし、
最初から体外受精ではなかったから、あれよあれよと言う間にステップアップに
なってしまい時間的な余裕もなかったのだと思います。

当院に来られる患者さんの98%くらいは、生まれてはじめて鍼灸治療に
とトライする人ばかりです。
不妊治療を始めた当初は、病院に行けば何とかなると思っていた人も多く、
まさか自分が不妊治療の一環で鍼灸なんて考えてもなかったという
返事が返ってくることが多いです。

不妊治療を始められたら、できれば同じ時期に鍼灸治療を始められた方が、
良いと思うのですが・・・。
その方が妊娠しやすくなるし、不妊治療で病院に何年も通院しなくて済む確率が
高くなると思います。
これは長年の経験があるから言えることです。

何も問題が無い・・・と病院で言われても、子作りにトライして
1年で妊娠に至らないというのは、何か問題があるからなんだと思います。
東洋医学的に見て、妊娠の準備ができていなかった・・・という方が多いです。

年齢が若いほど、妊娠までの鍼灸治療の期間も短くて済みますし、
体外受精を考えておられるなら、質の良い受精卵を若いうちに
凍結保存しておけば、2人目を望まれるときに苦労しなくて済みます。

当院に来られて一人目を妊娠・出産されて、1年半~2年後に
凍結の受精卵があって二人目を望まれて来られる方の妊娠までの
治療期間は2~3ヵ月くらいです。
だいたい70%~80%の方は二人目を授かることができています。
・・・それは、約1年~2年前に凍結していた受精卵を使うからなんです。

それは出産前と出産後では体力・気力が変わってくるからです。

出産の経験がある方はわかると思いますが、出産するということは
自分の気力も体力も奪われると感じておられませんか。
産後の肥立ちが悪いのも、生命を出産するために自分の寿命の何パーセントかを
使ったから・・・と言われる方もおられます。

二人目のご希望で当院に来ていただきたいのは、
せめて胚移植の1周期前から鍼灸治療で体調を良くして、
胚移植に向けて準備のお手伝いをしたいものです。
ただ、中には妊娠までに時間がかかってしまう方もおられますが、
当院に来られて妊娠体質づくりをして一人目を出産されている方は、
二人目の妊娠までは、一人目のときにかかった治療時間より
短くて済む傾向にあります。

いつか鍼灸治療にも行ってみようかなぁ~と考えておられるのなら、
できれば不妊治療を始められる頃に合わせて、
早く来てくださる方がいいのでは・・・といつも思うのです。

Oさんもご縁があって当院に来ていただいたのだと思っております。
願いが叶うように、お手伝いさせていただきます。

Omura