患者さんの数珠つなぎ
当院の卒業生Tさんのご紹介の
Mさん(32歳)のストーリー

Mさん(32歳)が当院に来られたのは、
2015年8月も終わろうとしているころでした。
結婚されて5年。

特に避妊をしていたわけではないのだけど、
なかなか妊娠しない。
27歳の時にご結婚されているので、一昔前なら赤ちゃんを望んで
2年も妊娠しなければ、不妊症という定義でした。

Tさんの年齢を考えると、赤ちゃんを望まれて1年も妊娠しなければ
不妊症の疑いがあると思います。

2013年3月から、1年半くらい不妊症専門の〇〇クリニックで、
タイミング療法を10回
人工授精を4回
しましたが、妊娠せず。

体外受精にステップアップして10個採卵。
9個授精のうち、2日目の受精卵を2個と胚盤胞を1個凍結。
胚盤胞を移植。マイナス判定。
2日目の初期胚を移植、マイナス判定。

体外受精までしているのに何で妊娠できないのか不安と疑問で
どうしていいかわからなくなっているときに、
友人のTさんに相談したら、当院をご紹介してくださいました。

Mさんが2回目の胚移植でマイナス判定で、
そろそろ生理が始まりそうな頃でした。

Mさんの東洋医学的な診断は、気血両虚。気滞。
元気のパワーと血液量の不足。
そしてストレスからくる気の停滞でした。
とにかく手先、足先の冷えと下半身の
冷え症が気になるということでした。

腹腔内の血液の濁りがある、「瘀血症」(おけつしょう)
さほどありませんでした。
年齢が比較的若いというのも、血の濁りが少ない要因で、
生理の色も黒っぽくなく、比較的にきれいな方だと思います。

Mさん、鍼灸治療は生まれてはじめてです。
当院に来られる患者さんの98%くらいが、
鍼灸治療は初めてという方ばかりです。

先ずは、初診と言うこともあり、鍼の数を最小限にして、
スムーズに生理が始まるように治療させていただきました。

to be continued
Omura