グレードはそんなに良くなかったけれど・・・
胚盤胞4個凍結できた

Mさん(32歳)は鍼灸治療で約3カ月間、
体調を整えてきました。
転院してから初めて体外受精のショート法にのぞみました。

鍼灸治療は生理から6日目と9日目の2回です。
Mさんの場合は2回ともお灸も使いました。
それに、スーパーライザーを2回目に照射。
スーパーライザーで腹腔内を温め、血流を良くします。
身体もあったまりますよ!

12日目で16個採卵。
15個(受精と授精)???

精子のふりかけ場合は受精。
顕微授精の場合は授精。人の手を加えるので、
授精という字を使います。

Mはふりかけと顕微授精を半々でされました。
そして、胚盤胞になったものは4個でした。

Mさんの年齢だと、だいたい10個採卵して2個~3個くらい
胚盤胞で残ります。
1/5~1/3くらいの確率です。

Mさんの場合は、平均的でまあまあと言うところでしょうか。

別の患者さんの話になりますが、
45歳の方でいつも10個くらい採卵はできるのですが、
1個くらいしか胚盤胞にならず、10回以上体外受精したけれど
妊娠できずにおられたAさんがおられました。

当院に来られて、3カ月間、鍼灸治療で体をメンテナンスされ、
再度ショート法にチャレンジされました。
Aさんは10個採卵して、5つ胚盤胞で凍結でき、
2回目の胚移植で妊娠されました。
・・・というケースがありました。

Aさんのように採卵できる数は同じくらいでも、
鍼灸治療で妊娠体質づくりをされて、
受精卵のグレードが上がって、凍結できる数が増えることが
多くみられます。
東洋医学ならではの効果だと思います。

1回目の判定がマイナスでした。
間をあけずに、生理が始まった周期に続けて胚移植。
この時はAH(アシスティド・ハッチング)と
EB(エンブリオグルー)を
されてはどうかと提案しました。

1回目の移植の時には何もしてなかったからです。
AH(アシスティド・ハッチング)は受精卵が割れやすいように
レーザーで受精卵の外の殻を少し削ることです。
EB(エンブリオグルー)は、受精卵を高濃度のヒアルロン酸に
漬けたものです。
子宮に着床しやすいようにするためです。

胚移植に合わせて、当院の治療は生理から
4日目、胚移植の前日、胚移植の当日で移植後、
7日後の4回させて戴きました。

判定はプラス。妊娠されました。
プラス判定後は妊娠11週と4日まで流産予防の
治療をさせて戴きました。
それと、妊娠20週に入り、1回だけ安産のお灸の
練習に来ていただきました。

Tさんのご紹介で当院に来られたMさん。
ご縁があって良かったですね。
Mさんをご紹介して下さったTさんも、当院に来られていた
Kさんのご紹介でした。
Kさん → Tさん → Mさん という流れです。
ご縁と言うものは、つながっていくんですね。

Omura