47歳ではじめての出産
Aさんの出産までの道のり

Aさんが治療に来られたのは、
私がまだ、足立病院不妊治療センターの
患者さんを専門に治療していた頃です。
当時は、「鍼灸サロン」という名称で、
足立病院の6階で治療をしていました。

今は足立病院不妊治療センターの名称も変わり、
足立病院生殖内分泌医療センターになりました。

当時、Aさん(39歳)。
体外受精を2回されていました。
1回目の移植はマイナス判定。2回目は
LH(黄体形成ホルモン)が高すぎることと、
その他の血中ホルモンのバランスが悪い
ということで胚移植はキャンセルになって
いたようです。

パニック障害を10年も患っていて、
3種類のお薬は欠かせなくなっていました。

月経周期は25日~27日で、ちょっと早め。
冷え症がきつくて、子宮内膜はいつも薄く、
なかなか胚移植できる状態までには厚く
ならない。

東洋医学的な診断は、気滞、気血両虚、お血症
でした。
Aさんの見た感じは、気と血が足りない
気血両虚のため、顔色は蒼白で、
いつも疲れているような感じ。
それに、かなり肥満になっている状態で、
たぶん体重は80キロを超えていたと思います。

Aさんとの会話の中で、体重の話をしていて、
実は、20キロ以上は確実に太ってしまった
とのことでした。

不妊治療を始める前は、どちらかと言えば細身で、
ガリガリタイプだったようです。
不妊治療でホルモン補充を始めると、
太ってしまう患者さんは多く見てきました。

それに不妊治療をしていても、
なかなか妊娠できないストレスもあるということでした。
ストレスの吐け口は、食べることでした。

Aさんの苦悩の不妊治療は7年にも及ぶのです。

to be continued
Omura