やっと妊娠できましたNo.19-2
47歳で初めて出産しました

今回の「やっと妊娠できました」は、
47歳で初産の経験をされたAさんのお話です。

先ずは、リラックスしてもらうこと。
心の扉を少しずつ、開けるように・・・

Aさん(39歳)のとき、1年間で39回、
治療させていただきました。
ほぼ1年間を通して、週に1回くらいのペースで
治療に来られました。

私の治療は週に1回のペースですが、
必ず続けてきなさいとは言いません。
患者さんの通院できるペースでいいんです。
だけど、ここぞという時は、治療に来ていただくことを
お願いしています。

ここぞという時は、妊娠のチャンスが
近づいている時なのです。

Aさんは受精6日目の
胚盤胞の凍結胚が1個あったので、鍼灸治療を
5回ほどしてから、胚移植にのぞみました。
胚移植前の子宮内膜は、7ミリ。

Aさんの問題のひとつに、いつも子宮内膜が
厚くならないということがありました。
胚移植4日後に診察。
子宮内膜は9.8ミリで、妊娠するために
十分な厚さとは言えない状態でした。

胚移植5日目に鍼灸治療をしました。
結果はマイナス判定。

Aさんは鍼灸治療に来られた時は、
ストレスがあるとか、自分の心の問題や
体調について、あまり詳しく話したがらない
様子でした。

長年の経験で、Aさんは明らかに、
ストレスがいっぱい。
20キロ太ってしまったのも、ストレスが
原因の過食だと思いました。
不妊治療をはじめてホルモン剤を服用したり、
投与したりしてベスト体重より
5キロ~10キロくらい太ってしまうと言う方は、
意外に多いです。
ですが、20キロ太ったという例は、少ないように
思います。

Aさんの初診のころのカラダの状態は・・・
舌の表面の色は全体的に暗赤色。
舌の苔は白っぽく、白膩苔(はくじたい)と言って、
ベタ~っとした白い油の膜が覆いかぶさっているような
イメージです。

ちなみに、膩の音読みは(ジ)。
訓読みは(あぶら)と呼びます。
脈の状態は細くて速い。自律神経が緊張して、
血管が細くなり硬くなる。
ストレスで心が緊張してしる状態です。

それに、喉にいつも違和感があると言って
いました。
耳鼻咽喉科で診察しても、何の問題もないと
言われますが、やはり何か喉にしこりの
ようなものがある。
東洋医学では、これを「梅核気」(ばいかくき)と
いって、ストレス症状が続いていると、
喉に梅干のようなしこりがあるように感じることを
言います。

何もないけど、梅干の種が引っかかっているような
違和感がある。

「梅核気」があるということは、
明らかに強いストレスがず~っと続いているという
事なのです。

Aさんの治療は、閉ざされた心の扉を開くように、
なるべく気持ちがリラックスすることをにつとめました。

to be continued
Omura