「何が起こるかわからへん」シリーズのタイトルを改め、
「やっと妊娠できました」にして2回目。
今回は10年間の不妊治療を頑張って耐え抜き、
卒業されたMさん(39歳)のエピソードを数回にわたってご紹介しましょう。

Mさんが当院に来られたのは2012年9月でした。
A病院に転院されてから約8か月後のことでした。

今までTクリニックで3年ほど通院され、
採卵4回、顕微授精で12回の移植をされていました。
顕微授精で移植をされやっと妊娠されましたが、
妊娠9週くらいで心拍は出ていたものの流産されました。
原因は染色体異常だったようです。
やっと妊娠できたのに、染色体異常では仕方がありません。

ショート法で10個くらい採卵でき3個くらいは胚盤胞になって、
特に受精卵のグレードは問題ないようでした。
子宮鏡検査もA病院でに転院して2012年2月にされましたが、これも特に問題なし。

当院の問診では高プロラクチン血症があり、これはカバサールを
処方されているということでした。
ただいつも子宮内膜が薄く胚移植のときに7ミリくらい。
黄体機能不全で高温期がしっかりとキープできていない。
子宮内膜症の疑いもあると言われたそうです。

そして、顕微授精で受精卵はできるものの、
ご主人の精子は数も少なく運動率も悪いということでした。
Mさんの妊娠の方法は顕微授精に限定されていました。
ですが、Mさん自身にも問題はありました。

Mさんの初診時の私の診断はストレス。
舌の先がとても紅かったのです。
東洋医学では赤色も使いますが、紅色と表現することの方が
多いように思います。
舌の先が紅いのは・・・。

to be continued
Omura