Mさん(39歳)はA病院に転院されショート法で採卵の予定。
これが転院されてから2回目のショート法だそうです。
以前の病院では4回採卵されていたようです。
この病院では一度妊娠されましたが妊娠9週で心拍も出ていたのですが、
流産されました。
結局A病院に転院しても1回目のショート法で10個採卵して3個が
胚盤胞で凍結できましたが、移植しても判定は(-)。
原因は受精卵が胚盤胞になってもグレードが悪いということでした。
せっかく胚盤胞になったのにもかかわらず、ギリギリで胚盤胞になって
グレードが悪ければ妊娠の確率はやはり低くなります。

M さんは生理が始まって3日目に来られました。7日目は整体をして、
11個採卵して7個顕微授精、最終的に3個胚盤胞で凍結できました。
採卵して卵巣の晴れがあるため、月の周期以降の胚移植になりました。

どうしても体外受精で注射を何回もして、自然ではできないくらいの
卵胞が育つし、採卵のときに卵巣に針を刺して採卵するので
卵巣は相当なダメージをうけます。
そりゃあ、卵巣腫れるでしょ。
自然なら毎月1個の卵胞が30個~100個くらいの中から選ばれて排卵
するのですから、11個も採卵したらどれくらいの卵胞の中から
11個卵胞が育ったのか想像するとかなりの数になりますね。

自然で毎月育ってくる卵胞はまるでAKB48のセンターをとるようなものですね。
多くの卵胞の中から選ばれた一つが自然に排卵するのです。
時には二つ排卵することもありますが、だいたい一つですね。

多くの患者さんが毎月の排卵で今月は右から排卵したら
来月は左から排卵すると思っておられる方が多いように思います。
卵巣は気まぐれで、毎月左右交互に排卵するとは限らないんですよ。
右が続くときもあれば左が続くときもあります。
またその人の卵巣の働きのいい方悪い方がありますから、
いつも右からだけとか、左からだけとか排卵するという方も少なくないです。

当院に来られてから3か月~6ヶ月くらいすると、
いつも排卵しにくかった方の卵巣から排卵するようになられる方も多いです。
眠っていた卵巣が目を覚ますような感じですね。
そのような状態になると妊娠しやすくなってきているというサインにもなります。
当院で鍼灸治療をされていても、なかなか排卵しにくい人もおられるのは現実です。
ただ、なかなか排卵しなかったのに排卵するようになって
妊娠されママになられた方が多いのも事実です。

話はM さんに戻りますが、一度妊娠9週で流産されているので、
不育症検査をされたか聞いてみると、何もやっていなかったようです。
多くの病院では2度流産しないと不育症の検査はしてくれないようです。

でも、一度でも35歳を超えて流産の経験があれば不育症検査はやってみても
いいのではと思います。
40歳前後の高齢だから流産の確率は高くなるのは当たり前ですが、
もし流産の原因が不育症だったら原因が最初から分かっている方が
次に妊娠した時に流産予防に対応しやすいでしょ。
不妊治療されていて高齢で1回妊娠するためにどれだけの時間と費用がかかることか。
それが2回流産しないと習慣性の流産とみなされなくて・・・となると、
時間もかかってしまうしそれ以上に流産した時の心の傷はなかなか癒えるものでは
無いと思います。

M さんにはドクターに不育症検査をしたいと希望されてみてはとアドバイスしました。
そして生理14日目で不育症検査のための採決をしてもらえることになったのです。

3週間後の検査結果は・・・

to be continued
Omura