Uさん(31歳)が
タイミング療法で妊娠されるまでの
治療回数は13回でした。
その過程をご紹介しています。

2回目
月経が始まって4日目の来院。
Uさんの普段の月経周期は27日ですが、
今回は30日になりました。
ちょっと伸びただけですが、良い傾向だと
思います。
生理痛はいつもと変わらないくらいで、
特に生理痛が軽減されたとは思わなかった
とのこと。

まだ、1回しか鍼灸治療してないですからね。
2周期目や3周期目になると、
当院に来られている患者さんのほとんどが、
生理痛が軽減されています。

生理4日目と言うことですので、
しっかりと生理を出し切る治療をします。

生理中に良く腰痛が出るとのことで、
腰・背中・肩こりの疲れを取る、
推拿(すいな)のマッサージも少し加えました。
右の写真は別の方ですが、骨盤のズレがあるので、
本人はまっすぐ寝ているつもりなのに、
足が左に寄っています。

骨盤の調節を5分ほどすれば、
下の写真のように、まっすぐ寝ていますね。
この時に、患者さんに施術前のように、
自分の感覚でベッドにまっすぐ寝てみてくださいと
お願いしています。

ちゃんと、施術前と施術後の写真で
確認をしてもらっています。

ほとんどの患者さんは、
「へぇ~、こんなに骨盤がズレていたんですね」
と言われます。

立って歩いてみると、
「あれっ、何かまっ直ぐに立っている感じがします」
と言われます。

骨盤のズレを治すだけで、
長年の腰痛や肩こりが改善されて、
骨盤内の血流が豊かになることによって、
妊娠しやすい状態になるのです。

そして、右の股関節が硬いので、
骨盤のズレを治し、股関節のストレッチで
硬かった右の股関節の動きを良くする
治療もしました。

Uさんの舌の表面は淡紅色と言って、
健康な人のピンクの舌のようでしたが、
やや薄い感じで、ちょっとカラダ全体の
血液量が不足気味の状態でした。

これを、血虚(けっきょ)と言います。

それに、裂紋れつもん)と言って、
少々舌の表面がひび割れている状態。

舌の裏は赤く、舌の先も赤くなりすぎていて、
腎陰虚の症状に肝気鬱結(かんきうつけつ)の
状態。

カラダを潤す力と生殖能力が低下して、
それにストレスが加わっていて、
すぐに妊娠できる状態ではないと
判断しました。

3回目
生理11日目。病院の診察で卵胞チェック後
に来院。
この日にタイミングを指導されたとのこと。

このように卵胞チェックをされていると、
いつごろ排卵するかがわかるので、
当院では患者さんの状態に合わせて
鍼灸治療の方法が変わります。

排卵しやすい状態を作るのか、
それとも排卵を1日~2日間の間に
させるのかでは、 治療法が異なります。

Uさんの場合、
排卵をさせる治療をすることにしました。

当院の治療法の概要は、
小生の著書
「やっと、妊娠できました。」
~とある不妊治療専門鍼灸院の
心が前向きになるお話~
出版は主婦の友社
に書いてあります。

セルフケアできる方法として治療法をご紹介
していますので、興味のある方は、
本をご覧になってみてくださいね。

4回目
生理19日目。タイミングをとってから、
8日目になり、高温期をキープする治療を
させていただきました。

to be continued
Omura