Uさん(31歳)がタイミング療法で
妊娠された治療の過程をご紹介して
います。

4回目の治療は、タイミングをされてから
8日後の高温期でした。
残念ながら、生理が来てしまいました。

5回目
月経が始まって6日目。
生理痛はまだあるけれど、鎮痛薬を
飲まなくてもいいくらいに軽減されて
いました。

Uさんはひどくはないけれど、首のあたりと
肘の内側あたりにアトピーがありました。
アトピーの治療もかねて、生理をしっかり
出す治療をしました。

最近は低温期の基礎体温表が少し高めに
なっていたのは、アトピーの症状が
出でいるのと関連があります。

カラダの中に内熱がこもってしまい、
基礎体温が全体的に高くなってしまって
いたのです。

ですから、カラダの内熱を取り、
少しカラダの内側にこもった熱を取る
ツボも選んで治療します。

6回目
タイミングを取られて1日後。
生理11日目の診察で、卵胞は20ミリでした。
タイミングを取った翌日のフーナーテストは
問題がありませんでした。

タイミングを取られて1日後に来られましたので、
もしかしたら排卵しなかったらいけないので、
腹腔内の血流を良くして排卵を促す
治療をしました。

7回目
タイミング8日後に来院。
2日前の診察で、ちゃんと排卵はしているとの
ことでした。

前回の話で、Uさんの東洋医学的な診断で、
肝気鬱結(かんきうつけつ)の状態もあると
書きましたが、それはストレスのこと。

舌の先が薄くはなってきたものの、
まだ赤く、舌のひび割れもありました。
舌の裏もまだ赤い状態です。

健康な人は、舌の色はピンク色です。
淡紅色ですね。
舌の表面は少し薄白い苔があるくらいが
体調が良い状態です。

妊娠体質までは、もう少し時間が必要だと
思いました。

8回目
生理8日目。
卵胞を育てる治療に専念しました。

電話をいただき、診察の内容を教えて
いただきました。
生理12日目で、卵胞は18ミリ。
12日目と14日目のタイミングを取るように
ドクターに言われたようです。

9回目
タイミング1日後に来院。
前回の治療の時から気になっていた、
瘀血(おけつ)が増えていました。

瘀血(おけつ)カラダ全体の血の濁りです。
カラダ全体と書きましたが、瘀血が一定の箇所に
溜まってしまうこともあります。
例えば、骨盤内とか、特に子宮や卵巣。

瘀血が子宮や卵巣に溜まってしまうと、
妊娠しにくくなってしまいます。

瘀血は、東洋医学では子宮内膜症の原因にも
なります。
反対に、瘀血を少なくするとか、増えな
いようにすると、子宮内膜症が改善される
こともあります。
または、進行を抑制することも可能なのです。

Uさんは鍼灸治療しているにもかかわらず、
瘀血が増えているのは、かなりストレスが
溜まっているか、仕事が忙しくてなかなか
カラダの疲れが取れていないからでしょう。

このとき、カラダの歪みも出てきていたので、
骨盤の歪みを治療しました。

もう少し先を見て治療することにしました。

次回は、Uさんのお話は最終回です。

Omura