妊娠、そしてまたも流産。

Hさん(当時、33の歳)は、
当院に治療に来られて2ヵ月が
経ちました。

その間、週に1回くらいのペースで、
鍼灸治療をしながら採卵、そして胚盤胞の
受精卵を3個凍結。

胚移植の周期は、生理4日目と11日目に
治療させていただきました。
今回の生理の量はいもより多く、
赤色がきれいになっていましたが、
生理の量が多かった分生理痛もあった
ようです。

ソフィアを服用しながら、鍼灸治療も
併用していたので、子宮内膜の状態が
良くなりいつもより厚くなったために、
生理時の出血量が増えたと思います。

自然周期の凍結胚盤胞移植のため、
排卵して5日目の胚移植の日になります。

鍼灸治療は、生理4日目と11日目。
4日目の治療は生理をしっかり出し切って、
子宮の中をキレイにする治療です。

11日目の治療は卵胞期になりますので、
出てきた卵胞を健やかに成長させる
治療をします。

この日はクリニックの診察後で、
子宮内膜は8.9ミリと状態は良好でした。

そして、胚移植前日、胚移植後1日目、
3日目に治療させていただきました。

判定はプラス。

当院ではプラス判定が出てから、
週に1回のペースで鍼灸治療は
12週~14週くらいまで続きます。

胚盤胞移植の7日後のβ-hCGの値は58.6。
この数値ですと、およそ80パーセント弱の
確率で出産できるかも・・・という
計算式もありますが、当てはまらないことも
あります。

β-hCGは(β-ヒト絨毛性ゴナドトロピン)
のことです。
胎盤から出てくる、女性ホルモンや
黄体ホルモンの分泌を促すホルモンです。

hCGの中でもα鎖とβ鎖というのがあります。
β鎖を持つβ-hCGが妊娠中に分泌されるので、
妊娠の反応をみる時に、β-hCGを調べます。

4週3日のβ-hCGの値は815。p4は28。
5週1日のβ-hCGの値は4900。p4は25。
週を追うごとにβ-hCGの値は増えて
いました。

ただ、P4の値が少し下がっていたのが
気になるところです。
p4とは、黄体ホルモン(プロゲステロン)
ことです。

妊娠8ヵ月~9ヵ月で黄体ホルモンの
分泌はピークを迎えますが、
妊娠初期の妊娠持続には20以上必要と
言われます。

妊娠5週5日の診察で心拍の確認が
とれました。
7週2日の診察で、胎嚢が14.7ミリ、
胎芽が7.8ミリ。
但し、P4の値は10.9に下がっていました。

7週6日の診察で、
CRLは12.9ミリ。
CRLは(頭殿長)のことで、赤ちゃんの
頭骨のてっぺんからお尻の突出部の
中点までの長さのことです。
ドクターは、赤ちゃんの成長は順調ですと
言われていたようです。

ですが、P4の値は8.7。
診察のたびに、プロゲステンデポーの注射を
していましたが、効果が出ていないようです。

8週4日のP4の値は7.6。また下がって
しまいました。
CRLは16ミリと成長はしているものの、
心拍の力が弱っていたようです。

結局、Hさんはまたも流産されてしまい、
掻把のオペを受けられました。

このとき、不育症検査を受けてみては
・・・とアドバイスしたのでした。

Omura