不育症検査については、
ブログの
やっと妊娠できましたNo.22-5
でご紹介しました。
(2017年10月6日のブログを
参考にしてください)

不育症検査の項目で、
血液凝固の問題がありました。

プロテインSという血液凝固因子
よく注目されます。

プロテインSの他に、プロテインC、
第12因子などがあります。

わかりやすく説明すると、
プロテインSの数値が、
40~60%未満は以上で、数値が
40%以下になると、血液の凝固ができて
胎盤の血流が悪くなり、赤ちゃんに
新鮮な血液を送ってあげることが
できなくなってしまいます。
その結果、流産につながってしまうのです。

プロテインSが妊娠前はギリギリ正常値
だったとしても、この数値は妊娠すると
数値が低くなってしまうことがあります。

Hさんは2回目の流産のあと、
通院しているクリニックとは別の、
Fクリニックで不育症検査をされましたが、
問題ないという結果でした。

不育症の問題はクリアされたということで、
約4ヵ月後に凍結胚盤胞の移植に臨み、
妊娠されました。

ですが、またも妊娠して心拍の確認まで
できているのに、妊娠8週前に流産
されました。

そして、つらい掻爬のオペを
されました。

Hさんは、失意のどん底にいました。
当院に来られて、妊娠して3回も流産。
それでも、流産後、体調が悪くなるのを
予防する意味でも、当院に定期的に
鍼灸治療に来てくださいました。

Hさんは35歳になっていました。
もう一度、詳しい不育症の検査をした方が
いいのか悩んでおられました。

私の意見はもう一度、他のクリニックで
検査をしてみてもいいのではないかと
アドバイスしました。

そして、Hさんは新横浜のSクリニック
まで行って、再度、不育症の検査を
してみたのでした。

結果は、プロテインSの数値が
やや低いので、胚移植後にバイアスピリンの
服用が必要でしょうと言われたのでした。

クリニックによって検査結果が変わることも
あるので、何かおかしいなとか、
どうも先生の説明がよくわからない場合は、
セカンドオピニオンの意味も含めて、
他のクリニックに相談に行くなり、
検査をしなおすことも必要かもしれません。

Hさんの場合、
プロテインSの問題だけでは
なかったのです・・・。

to be continued
Omura