Fさんは当時42歳でした。
前回はタイミングの後、生理が来て・・・で話が終わりましたね。
その続きをご紹介していきましょう。

クロミッドを一日に2錠を5日間服用して5個卵胞が育ちました。
ただ生理から11日目で16ミリ~11ミリで卵胞の大きさに
バラつきがあったためhmg150単位を注射されました。
採卵できたのは2個。グレードはG1とG3。
培養3日目のフレッシュで胚移植。
結果はマイナス判定。
担当Drは「最近、卵子の質が良くなっているから、子宮の問題かも」
・・・と言われたそうです。

そこで次の周期の低温期に子宮鏡検査をされましたが、
特に問題はないということでした。
・・・と言うことは、卵子の問題になってきますね。
子宮鏡検査で特に問題もなかったので、この周期はタイミング。
ですが、生理が来てしまう。

Fさんの治療にあたって、私の診断は・・・。
気血両虚。肝鬱。腎陰虚で火照るけど、下半身の冷えがキツイでした。
Fさんには「黒い食材と山芋を食するように」とアドバイスしました。
黒豆は毎日食べてもいいし、山芋は一週間に1回くらいでいい。
短冊にしてもいいし、すりおろしてもいい。揚げてもいいし、
炒めてもいい。
山芋だけのねぎ焼きは以前紹介しました。
山芋だけのソテーも美味しいですよ。

黒い食材は気を補う効果があります。山芋には滋養して火照った体を
冷ましてあげる効果があります。
バランスよく何でも美味しくいただくのが一番だと思いますけどね。
近頃サプリメントでDHEAを服用されている患者さんが増えてきています。
DHEAのもとの成分は南米の山芋ですからね。日本の自然薯(じねんじよ)に
似ている成分を含んでいます。
男性ホルモン、女性ホルモンの分泌を促してくれます。

Fさんのご主人はメタボ気味で高脂血症と糖尿の薬を飲んでいるようでした。
タイミング時もパワー不足気味なので、黒い食材や山芋は男性のパワーアップの
効果が期待できますね。
精子のパワーが向上すれば、もちろん受精卵のグレードも良くなります。
卵子だけ良くてもダメだし、精子だけ良くてもダメですね。
要は50/50、フィフティー・フィフティー。
精子も卵子も良くなくては・・・と思うのです。

さて、Fさんはクロミッドで2個の卵胞を採卵。
今回は8G1と12G1と受精卵のグレードは前回よりもアップしていました。
フレッシュの3日目で胚移植。
移植7日目の診察で子宮内膜は18ミリになっていて、
とっても良いと言われたそうです。

今度こそは思ったそうですが、判定はマイナス。

妊娠体質になってきているけど、私の意見は準備不足。
体の状態がもう少し良くなると可能性あるのだけれど、
・・・と思っていました。
それは体の火照りと足の冷えがまだ十分に改善されていないからなのです・・・。
それに、ストレスも。

そして・・・

to be continued
Omura