2012年10月、プレマリンとルトラールの服用後、
生理が来て卵胞を育てる薬を飲まないで11日目の診察で、
卵胞は見えませんでした。

13日目にhmg75を注射。
18日目の診察で卵胞が見えず。25日目まで様子をみるが
卵胞が無くプラノバール10日間でリセット。

生理が来てFSHは6.8に下がっていて正常値でした。
FSHが正常値にもかかわらず、クロミツドを1錠/日を
服用しているのにこの周期も卵胞が見えずプラノバールでリセット。

生理1日目のFSHは5.36。前回より下がっているが、
下がり過ぎるというほどでもなく安定していました。

経験上、プラノバールでリセットしたからと言って必ずFSHが
下がるということはありません。
鍼灸治療もしているので、FSHの数値が安定していると思われます。

今回は生理3日目から初めてフェマーラを1錠/日を5日間。
低温期に鍼灸治療を2回しました。
スーパーライザーも1回加療しました。
15日目で7ミリの卵胞が出てきました。20日目の診察で卵胞は
13ミリまで成長。
・・・ですが、卵胞に力が無かったようで24日目の診察で
13ミリが10ミリに委縮してしまいました。

同じようなことが続き、結局卵胞が出現しても委縮してしまい、
採卵に至らないことが続きました。
それでも、毎回辛い思いをしても挫けずに、Kさんは治療に
来てくださいました。
それは、体の疲れと気持ちが楽になるからと言ったくれたことがありました。

でも、Kさんが一度泣きながら私に言ったことがありました。
「先生、私、妊娠できますでしょうか。卵が育たないし、頑張っても
仕方がないのでは・・・」

「そうだね。状況はとっても厳しいと思うよ。年齢のこともあるし、
もともと卵胞が育たない体質だしね」
「だけど、あなたと同じような症状の方で、治療に来られて
ママになった人たちも少なからずいるからね」
「可能性はゼロではないけど・・・治療を続けるか否かはKさん次第かな」
・・・と伝えました。

するとKさんは、「可能性がゼロではないなら、もう少し頑張ってみます」
・・・と泣き笑いで答えてくださいました。

そして、年が明けて2014年1月。生理18日目の診察で、
14.2mmの卵胞が育っていました。
この時、薬は何も使っていません。自力で卵胞が育っていたのでした。
実年齢よりも卵巣年齢が上で、年々、卵巣機能が落ちてしまいますね。
これは当たり前ですけど、ただ、鍼灸治療をすることによって、
卵巣機能が活発になり自力で排卵するようになることはあります。
とても多くの人が・・・とは言えませんが、当院の卒業生では
少なからず多いと思います。

20日目の診察で採決の結果は、
卵胞17.7mm、E2 209、LH 12.74 、P 0.19。
このままでは排卵してしまいそうだったので、
当院で排卵止めの治療をしました。

22日目に採卵でき、培養3日目のグレードはG1でキレイでした。
3日目の新鮮胚移植の直前に鍼灸治療とスーパーライザーを使用。
胚移植後も2回ほど鍼灸治療をしました。

判定はプラス。44歳になって初めての妊娠でした。
その後、妊娠13週くらいまで、毎週、流産予防の治療をしました。
2014年10月に出産。

不妊治療を始めて7年間でした。
当院に来られて1年7か月。妊娠まで63回の治療でした。
長くかかりましたが、Kさんがあきらめずに頑張ったからでしょうね。

Omura