そしてMさん(39歳)は凍結胚盤胞移植することになりました。 この時は自然周期の凍結胚盤胞でしたので、 自然に卵胞が育って排卵して5日目に凍結していた 受精卵を子宮に戻します。 生理が始まってから14日目で子宮内膜は8ミリ。 ちょっと薄いけど胚移植できる範囲内です。 翌日には卵胞は排卵しそうでしたので、 15日目で排卵したとして、20日目に胚移植したことになります。 移植当日、まず午前中に治療に来ていただきました。 やっと胚移植できるとなると誰もが緊張するものです。 リラックスできるツボを中心に、内膜も厚くなるように子宮に関係する ツボを選んで鍼をします。 その後お灸をする場合もありましす、スーパーライザーPXを 照射する場合もあります。 鍼灸治療後に胚移植に臨むとリラックスできた状態で 体がポカポカして子宮の中の血行も良くなっていて 着床しやすくなります。 そして翌日か翌々日にもう一度来ていただきます。 それは胚移植した日から翌日にかけて着床が始まりますので 子宮内の血流を良くしておく必要があるからなんです。 病院によっては胚移植後の判定の日数は違いがあるようです。 例えば京都のA医院は胚盤胞の胚移植をしてから判定まで14日後。 T医院、D医院などは11日後が判定日になります。 胚移植後1週間後にhcg5000の注射をするところもあれば 判定まで全く何も診察が無いところもあります。 神戸のY医院などは判定までの間に1~2度、血液検査で 高温期に必要なホルモン値を測定し、黄体ホルモンが不足しているならば 注射や飲み薬またはプロゲ座薬を増やすことをするところもあります。 ただ、どの医院も妊娠率はさほど変わりはないのでは・・・と感じております。 大切なのは受精卵そのものの力と子宮の環境ではないかと思います。 いつも良いAランクの受精卵なのにプラス判定が出ないと言われて 当院に来られる患者さんがおられますが、判定がマイナスのたびに ドクターは「いい胚なんだけどなぁ~、ホルモン値も子宮内膜の厚さにも 問題ないんだけどなぁ」「特に問題はないのだけど、やっぱり受精卵の力かなぁ」 ・・・とつぶやかれるそうです。 特に原因が無いのなら何で妊娠しないの・・・と思いませんか。 とっても疑問ですね??? 特に問題がないといわれている患者さんが当院に来られて 東洋医学的な診断をさせて戴くとほとんどの人が何かしらの原因があります。 近年のストレス社会で上半身は火照っているか特に冷えを感じないけれど、 お腹や下半身や手足の先だけ冷えているという陰虚タイプの人が多いです。 東洋医学には冷えの種類は大まかに分けて4種類くらいあります。 でも冷えは冷えなんですよ。 体の冷えは妊娠の妨げになります。 Mさん(39歳)も当院に来られた時は陰虚タイプでした。 それに肝鬱というストレスの症状も顕著でした。 胚移植して2週間後Mさんの判定は(+)でした。 不育症検査もプロテインS活性て引っかかっていたので、 バファリンの飲み薬とヘパリン注射で血栓ができにくいように 万全の体制で妊娠後対応をされました。 心拍も6週中に出たのですが・・・ 次々とMさんに襲いかかる不穏な出来事が続くのです。 本当に不幸ばかり続くドラマのようですが、 本当なんですよ。 to be continued Omura