Y さんの治療を始めて7回目の頃、
病院の診察で子宮にポリープがあるかも知れないと言われ、
Dr.から子宮鏡検査を勧められました。
もし子宮内にポリープが見つかれば、
それが原因で妊娠できなかったかもしれません。
Y さんから相談を受け、僕も子宮鏡検査をお勧めしました。
ポリープが無かったとしても子宮の中をきれいに洗浄できますし、
やっているのに越したことはないと思います。
子宮鏡検査のあと、特に問題がなかったとしてもその後の
タイミングや人工授精、体外受精で妊娠される方は
何もしないよりは多いです。

結局Y さんにポリープはみつかりませんでした。
左の卵管は切除手術しているので、右の卵巣から排卵すれば
タイミングで妊娠される可能性は高くなります。
左の卵巣は活動しているので、もし左の卵巣から排卵したとしても、
まれに右の卵管采でキャッチして妊娠することもあります。

ただこの時点ではまだ卵子の質の向上は見込めていないので、
ダメもとのタイミングになります。
月経が始まって20日目の診察で卵胞は13mmと成長の速度は遅く、
25~26日目くらいの排卵になりそうでした。
タイミング後診察へ。排卵済みの確認をしてhcg5000を注射。
結局この周期は妊娠できず月経が始まってしまいました。

月経から卵胞は13~14日目くらいで成長して排卵するのが理想的ですが、
個人差やその時期によってバラつきがあります。
以前治療していたA さんは40日以上かかって卵胞が成長し、
それに合わせてタイミング指導して妊娠、出産されました。
A さんは1年に1回しか自然排卵しない特異なナースではありましたが、
A さんは多嚢胞性卵胞で体外受精をされていましたが、採卵し受精させても
いつも受精卵のグレードは胚移植できるギリギリでした。
体外受精を続けていて妊娠に至らないのに、
次の体外受精の休憩の間に自然妊娠されるケースは意外に多いですよ。
鍼灸治療で体質を調整し、心と体を休めているからだと思っております。
人によって体の強い部分と弱い部分は違います。
その人のウィークポイントをカバーできるようにし体を調節していく
鍼灸治療はオーダーメードな感じですね。

Y さんの話に戻りますが、月経が始まってしまったので
今周期は採卵予定でした。
クロミッド2錠を5日間処方され月経が始まって
11日目で卵胞チェックをしたのですが・・・。

to be continued
Omura