元気のためのツボ 足三里
今日は体中に存在するツボのなかでも、とても重要で
よく治療にもつかうツボについてお話したいと思います。
名前は聞いたことがあるという方も多いと思います。
足三里(あしさんり)というツボです。
両膝のお皿の下の両外側にくぼみがありますが、
そのくぼみから指4本下にあたる場所にあります。
(イラストは左足の足三里です)
ツボは目には見えませんが、体中に存在し、トータルすると
360以上あります。
足三里は胃につながるツボです。
ツボはルートになっていて内臓につながっています。
足三里のように胃につながるツボもあれば、
腎臓、肝臓、肺、心臓など、どのツボもいろんな臓腑(ぞうふ)に
つながっています。(例外のつぼも存在しますが)
ツボは目には見えませんので、
そのツボが内臓とつながっていると言ってもあまり
ピンとはきませんよね。
でも足三里に鍼(はり)をした後に胃の動きに変化があるか、
実験がなされたことがあります。
足三里に鍼(はり)をすると、その後、胃の動きがよくなります。
そのことは随分前に実証されています。
また「足三里」は文学、落語、歌舞伎などにもよく登場してきた
ツボでもあるようです。
「奥の細道」で松尾芭蕉が旅にでる前に、
「三里に灸すうるより、、」と書いていることは有名です。
(ツボに興味のない方には有名ではないかも知れませんが。。)
それほどに昔から足の疲れをとったり、体全体の
治癒力を高めるツボとして、重宝されてきたツボなのです。
胃炎、胃弱、腹痛、下痢、吐き気などの消化器疾患、
また足三里は体を温めてくれるツボでもありますので、
冷房病対策、夏バテ防止にも効果があります。
頭痛にも、このツボが効くことがあります。
ツボはルートになっていると書きましたが、足三里を通る
胃の経絡(けいらく)のルートは、足先から胃につながり、
顔の前面を通って、頭までつながっている長い経絡(けいらく)なのです。
ですので、頭痛や自律神経失調症などにもつかうことがあります。
胃の調子が悪い時、体がだるい時、足が疲れた時など、
足三里のツボを中指か親指で、気持ちのいい程度の強さで、
三秒くらいグーとツボ押してみてください。
それを5回~10回程度されると、いくらか足が温まってくるのが
感じられると思います。
胃は元気のもとですね。
胃で消化された栄養が新鮮な血液となり、
よい卵胞や内膜を養っていくことにもつながります。
よかったら、気軽に試ししてみてください。
太田ブログ7