足立病院生殖内分泌医療センターが
発行している、
最先端医療と東洋医学による未妊サポート情報誌
「ふっくら」No.11 最新号より
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Talk& Talk

足立病院生殖内分泌医療センター長
中山貴弘先生と
小生、烏丸御池鍼灸院院長
大村賢秀の対談企画

卵子の力・精子の力

35歳を境に精子や卵子の質は低下して
いきます。女性の場合、劣化は急激です。
一方生涯精子を作ることができる男性の
場合はゆるやかに悪くなっていきます。
さらにストレスの多い現代では精子と卵子の
質についての問題点が浮かび上がっています。
ここではその問題点について、おなじみの
お二人の先生に対談していただきました。

◆女性からは強く言えないナイーブな問題…

大村
作られ続ける精子は射精しないとたまってくる。
たまってくると質が落ちる。
だから週に2〜3回は射精しないとダメ
なんですよね。セックスレスの人が
タイミングをやると、本当にその日だけなんです。
ドクターから指示されて一日おいて
2回タイミングをとりなさい、と言われても、
わかっているのにできない。
できたとしてもその日だけセックスしたって
生きのいい精子が出てくるか疑問です。
質のいい精子を放出するにはその時、
その月だけ頑張ってもだめなんですよ。

中山
精子の数も1�中で1500万個あればいまは
正常値ですが、やはりこの数では
妊娠しにくいんです。
本当は2000万個以上はほしいですね。

大村
精子の数は1世代ずつ少なくなってきて
いるようです。私が初めて勉強したころの
正常値は5000万とかでした。
1億ある人もいました

中山
精子が卵に到達するのは長い道のりなんです。
卵管までたどり着くのは数十から数百匹。
数が少なくなると当然、到達する数は
減り妊娠率も低くなります

◆精子の活性化にカフェインが有効です

大村
数や元気さなど、当然ですが精子も質が問題です。
男性は妊娠できないのは精子の状態が
悪いせいとか言われると立ち直れなくなる
デリケートな人が多いので、ご主人に
精子の問題をあまり責めない方がいいと思います。

中山
カフェインを振りかけると
ミトコンドリアが活性化し、
精子も活性化するんですよ。

人工授精やタイミングなどの際は
コーヒーを飲むといいですよ。
即効性があるのでちょっと前に
コーヒーを飲むのはおすすめですね。

to be continued
Omura

p.s.
さて、次回は最終回です。