咳や痰に杏仁豆腐
先月、当院のある烏丸御池の交差点のすぐそばで
餃子の王将がオープンしたと耳にしました。
餃子の王将は全国にチェーン展開する中華料理店であることは
みなさん御存知かと思います。
オープンしたと聞いた時は、「また一店舗できたのか?」
というくらいしか思っていませんでした。
そして、先日午後診がお休みの日に昼食を食べに行ってきました。
お店に到着すると、その外観はいつも目にしている
餃子の王将とは全く違っていて、とてもカジュアルな感じで
おしゃれなレストランのようです。
女性の方も気軽に入店できるような雰囲気でした。
そこでは本当に普通ですがランチの
ラーメンとチャーハン小のセットニューを注文しました。
お腹も満腹になり、そして杏仁豆腐もついていて
少し得した感じでした。
・・・ということで、今回は杏仁豆腐について
書きたいと思います。
杏仁豆腐は中華料理のデザートでもありますが、
杏仁は生薬でもあります。生薬として用いる時は
杏仁「きょうにん」と呼ばれます。
杏仁は主に、咳、痰、喘息の症状に用いられます。
咳を緩和し、痰を取り除く作用があり、麻黄湯などに
配合されています。
漢方薬の麻黄湯には発汗作用、解熱、鎮痛作用があるため
風邪やインフルエンザなどの症状に効果があることを
ご存じの方も多いと思います。
杏仁は肺の気を降ろして、大腸を通す作用があるため、
風邪、喘息、便秘などに効果があります。
以前台湾に行ったときにとある売店で「杏仁茶」
というものを目にし購入したことがあります。
飲んでみると味は飲む杏仁豆腐ってとこでしょうか。
夏の台湾はとても暑く湿気も多かった記憶があります。
杏仁茶は火照った身体を冷まし、疲れた胃腸の消化を
助けてくれるのにはとても良かったと思います。
杏仁はアンズの果実から取り出した種子の部分を薬用として
用いますが、それ以外にアンズの果肉にはクエン酸やリンゴ酸か
含まれていて、糖質の代謝や鉄分の吸収を助けてくれます。
そのため、疲労回復や貧血予防、食欲増進などの効果があります。
また、杏子の果実は多くのカロチンを含んでいて、
高い抗酸化作用があります。特に干した杏子が果実の中で
最も多く含まれているようです。
杏子100gの中に5000mcg含まれていて、
次に多く含まれている赤肉メロンの3600mcgを大きく
上回っています。
それって、すごいですよね。
このように、多くの良い効能がある杏仁を用いた杏仁豆腐は、
比較的油を多く使う中華料理には一番のデザートではないでしょうか。
(私の好みですけど・・・)
中華料理を食べる際には、一緒に杏仁豆腐も注文されては
いかがでしょうか。マンゴープリンも捨てがたいなぁ~。
次回は当院の治療で取り入れている「推拿治療の技法」を
シリーズでご紹介しようと思っています。
鍼灸師・推拿セラピスト
山崎ブログNo.11