足立病院生殖内分泌医療センターで発行されている
最先端医療と東洋医学による未妊サポート情報誌の最新号
「ふっくらNo.10」で当院が紹介しているツボのご紹介です。

血海(けっかい)image001

太ももの内側にあります。
椅子に座って、中指の第一関節が膝の皿の上に載るくらいにして
手を開い手のひらを太ももの上にのせます。
すると親指が太ももの内側に当たるでしょ。
そこが血海(けっかい)の場所です。

血海のツボは親指で抑えると、ちょっと痛いと思います。
生理が始まってから低温期にツボ押しするといいでしょう。
生理中は血液の循環を良くして、生理中の出血量の調節を
してくれます。

ツボ押しのポイントは1回押すのに3秒くらいゆっくり押して下さい。
これを10回~20回くらい親指で押して気持ち良い程度の
強さにして下さい。
強く押し過ぎると逆効果。押したところが筋肉痛になってしまいます。

マッサージもいいですよ。
椅子に座って太ももに手のひらをあてて、親指が血海のツボに当たるようにして
太ももを擦るようにマッサージしてください。
30回くらい擦っていると太ももが温かくなり、子宮も温まります。
但し、マッサージも低温期だけにしてください。

ちょっと専門的に説明しますと「脾」は統血をつかさどると言われています。
足太陰脾経にあり、足太陰の脈気の発するところです。
気血は巡り戻って海に集めるツボです。
調経統血、健脾化湿の効果があります。血の量や流れの調節をして、
胃腸の働きを調節して、消化吸収能力を高めて、新鮮な血液を
増やしてくれます。婦人調経の重要なツボです。

「脾」って何・・・と思っている方もおられると思います。
東洋医学でいう「脾」というのは、西洋医学の脾臓ではなくて、
消化吸収の働きの総称のことです。
脾は胃腸で消化された飲食物を、気や、血に変えて心や肺へ送り
全身に運搬される一連の働きをしています。

脾の働きが良いと気が生まれエネルギーが出てきます。気のエネルギーは
新鮮な血液を全身にめぐらせてくれます。
全身の血行が良くなると、美肌効果がででお肌の調子が良くなり、
若々しくみられるようになりますよ。

新しく生まれた新鮮な血液が腹腔内を巡り、子宮や卵巣にも巡ることにより、
質の良い子宮内膜や卵胞が育つのです。

イラストにある梁丘(りょうきゅう)のツボは、今回は関係ありませんので
気にしなくていいです。

Omura