妊娠体質になる子宝推拿 No.3
今回も推拿の手技の一つをご紹介したいと思います。
推拿には6種類の基本手法があります。
その基本手法の一つに摩擦類手法があり、
その中から今回は「推法」(すいほう)について
書きたいと思います。
推拿には自己治癒力を高めて健康を維持し
病気になりにくい身体づくりを目的としています。
また緊張した筋肉を緩和させ疲労を取り除く効果もあり、
そして経絡を調整し陰陽のバランスを調整する作用もあります。
推法の「推」には押すという意味があります。
ただ、“一点を下方に押す”という意味ではなく、
この文字には“前方または外側へ押し動かす”という
押すの意味があります。
その意味のとおり、指や掌または肘を用いて、
一定の部位に密着させ、単一方向へ
直線移動を行う手法です。
推法には、右の写真の上から
主に親指で行う「拇指平推法」、
掌で行う「掌平推法」、
拳で行う「拳平推法」、
肘で行う「肘平推法」の4種類があります。
この推法には筋肉を興奮性を高めて、血液循環を促進させます。
そして筋肉の緊張を緩和して経絡の流れを良くします。
また腫れを消して痛みを止めるという作用もあります。
この推法は、当院の推拿療法の中でも
よく用いる手法でもあります。
当院の治療の中には推拿を取り入れながら
マッサージすることもあります。
この技法は心と身体をリラックスさせるフィーリング・マッサージと
中医学の理論に基づいて、推拿の治療を組み合わせた
烏丸御池鍼灸院の子宝推拿です。
マッサージというと肩こりや腰痛など
凝り固まった筋肉をほぐすというイメージですが、
当院の治療では揉みほぐす以外にも、
全体の“気”を流してあげるという目的でも行ないます。
この時に、推拿をよく用いるのですが、
その一つの手法として「推法」も取り入れています。
この手法も前回ご紹介した「摩法」と同様、
自宅でも比較的やりやすいと思います。
興味があれば是非この手法も試してみて下さい。
鍼灸師・推拿セラピスト
山崎 (No.14)