妊娠体質づくりに効果がある、
推拿(すいな)療法 その6

推拿には自己治癒力を高めて健康を
維持し病気になりにくい身体づくりを
目的としています。

また緊張した筋肉を緩和させ疲労を
取り除く効果もあります。
そして経絡を調整し陰陽のバランスを
調整する作用もあります。

今回はいくつかある手法の中の
擠圧(さいあつ)類手法である
按法(圧迫法)について書きたいと
思います。

まず、擠圧(さいあつ)類手法とは、
主に圧力によって治療点を刺激する
手法です。

圧力をかけるため比較的強めの刺激に
なります。

按法の「按」の字には、
“押さえる”
“押す”
“留めておく”
等の意味があります。

手技としては、親指、掌、前腕または
肘を使って患部に垂直に圧迫して施術します。

按法は、頭痛や胃痛、また、経絡の通りを
よくする、痙攣を解いて止痛、孔を開けて
発汗させるなどの作用があります。

そして、さらに細かく分けると、
親指を使う、“指按法”、(上の写真)
掌を使う“掌按法”、(中の写真)
肘を使う“肘按法”があります。(下の写真)

指按法と掌按法は頭面部や胴体部に
よく使います。
作用としては、気を整えて止痛、
関節の歪みを整復、筋肉の痙攣を
緩解などがあります。

肘按法は、指按法と掌按法に比べ
刺激が比較的強いため、臀部、
背部の筋肉、下腿外側部に使います。
作用としては、痙攣を解いて止痛、
内臓の機能を調節するなどがあります。

按法は、当院の推拿治療の中でも
よく用いる手法です。
この手法を使ってツボに施術すると
鍼刺激と類似の作用があります。

ですので、効果のある手技ではありますが、
生理周期によってはこの手技は
用いない方がよい時期があります。

それはタイミング後、人工授精後、
胚移植後の妊娠の可能性のある
高温期中
です。

ツボによっては、子宮を収縮させ
受精卵の着床を妨げることもあるため、
当院ではその時期の方にはマッサージや
ツボ押しを控えてもらっています。

肩こりや足のむくみが気になる方も
多いですが、特に肩周りやふくらはぎは
揉んだりしない方がいいですね。
当然ながら、妊婦さんにも控えて
もらっています。

要するに、妊娠の可能性のある
高温期中に肩やふくらはぎ、
足首の三陰交などのツボにマッサージを
しない方がいいということです。

低温期中は、ツボ押しやマッサージを
してもいいです。
低温期中のツボ押しやマッサージは、
良質の卵胞や子宮内膜を育てるのに、
とってもいいですよ。

この按法も自宅で簡単にできるので
是非試してみて下さい。

山崎 No.22