お正月、たくさんご馳走を食べたから少し太りました。
・・・とおっしゃる患者さんもいらっしゃいます。
でも年末はお掃除はあるし、お正月もご実家へ帰られて
台所に立ったりと、、ゆっくりはできなかったという方も
案外多いのではないでしょうか。。

元旦または元旦から1月7日までを大正月というのにたいして、
1月15日、または1月14日の日没から1月15日の日没のことを
小正月というそうです。

1月7日に七草粥を食べることは有名ですが、小正月に小豆粥を
いただくことはあまり知られていないように思います。
大正月が年神様を迎える行事なのに対して、小正月は豊作祈願や
家庭的な行事であるのが特徴だそうです。

大正月が男正月、小正月が女正月といい、小正月は年末から
大正月中に忙しく働いた女性をねぎらう意味もあります。
この小正月の朝に、一年中、病気をしないで過ごせるように
家族の健康を祈って、小豆粥をいただきます。
小豆の赤が生命を象徴する色(太陽、血、火)であり、
邪気をはらう意味があります。
元々は中国から伝わったものです。

小豆はビタミンB1,ビタミンB2、カリウム、カルシウム、
鉄分も豊富に含みます。
また、ポリフェノールも豊富で赤ワインをこえる含有量があるそうです。

小豆に含まれているポリフェノールには強い抗酸化力をもつ
カテキンや、メラニン色素の生成を抑制する美白作用が期待できる
アントシアニンが含まれています。
アントシアニンは血行促進作用もあります。
小豆は本当に女性の強い味方のような食材ですね。

小正月に小豆粥をいただくことなんて知ってる。
・・・という方もいらっしゃると思います。
でも実は私は、小正月に小豆粥をいただくという習わしは、知りませんでした。
ただ、子供の頃、母がこの時期にぜんざいを作って、食べさせてくれました。
今にして思うとぜんざいが小豆粥のかわりだったんだな。。と思いました。

少し長くなりましたが、、
年末からお正月にかけての労をねぎらって、
小正月に小豆粥はいかがでしょう。。
ちなみに、小豆粥に小さくしたお餅をいれるのもとても美味しいです。

大田 7