足立病院生殖内分泌医療センターで発行している
最先端医療と東洋医学による未妊サポート情報誌の最新号
「ふっくらNo.9」できあがりました。
一年に1回くらいのペースで出されていますが、
今回のNo.9はNo.8の続きがありましたからね。

では、1ページ目は、同センター長の中山貴弘先生のコメントです。
では、その内容を紹介していきましょう。

排卵誘発法
その必要性と意識の持ち方

不妊の原因のひとつ排卵障害は卵子が卵巣から出てこられない病態です。
卵子はちゃんとあるのですからあとは排卵できるよう、
きちんと治療を受けることが大切です。

●排卵障害をもたらす原因の一つは、
実は男性ホルモン

最近の排卵障害の一つとして多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)が
増えています。PCOSでは、卵巣内に卵子は多数あるにも
かかわらず卵胞が成長せず、卵巣の中でたまっている状態に
なっています。
また通常、卵胞が発育し成熟すると卵子は卵巣の皮を溶かして
飛び出してくるのですが、PCOSでは皮が固くなっており、
それができない状態になっています。

少し前はこんな排卵障害の患者様は太っている人がほとんどでした。
というのも脂肪組織から男性ホルモンが生成されるため
太っている人は男性ホルモンが増える。
その結果、卵巣の皮が硬くなるということが多かったのです。

最近は隠れ肥満(?)なのか、見た目痩せている人でもPCOSの方が
多くみられるようになりました。排卵誘発治療を必要とする
患者様も増えてきています。

to be continued
Omura