初めてのショート法で
7個採卵。
全て胚盤胞になる。

Tさん(32歳)は、
当院のホームページをご覧になって、
ご予約をいただきました。

赤ちゃんを望んで、1年。
タイミング法を10回、人工授精を1回
されましたが、妊娠には至りませんでした。

そこで、体質改善のために、
当院に来られました。

体外受精のショート法という方法で
採卵される1ヵ月前の来院です。

低温期に2回、高温期に1回、
鍼灸治療をしました。
この周期は、とりあえず人工授精を
されましたが、妊娠にはいたりませんでした。

そして、月経が始まりました。
いつも生理痛がひどく、鎮痛薬は必要でしたが、
鍼灸治療を3回してからの生理痛は、
随分と楽になったようです。

鍼灸治療後は生理痛はあるものの、
鎮痛薬の服用は、は3分の1で済んだようです。

初めてのショート法が始まって、
採卵までの低温期に2回治療させて
いただきました。

採卵7個。全て胚盤胞になりました。
病院の方針もあり、5個までしか
凍結できないので、良い胚を選んで
5個凍結されました。

Tさんの年齢がまだ32歳と比較的
若いということもあったでしょう。
それに、ショート法で採卵する前の
3回の鍼灸治療がとっても、効果があったの
だと思います。

経験的に、何もしないで臨んだショート法で
卵胞の数が2個~3個くらいしか採卵できず、
凍結できたのは1個だけとか、
すべて凍結できなかったという
方も多いです。

そんな方たちが、1ヵ月~3ヵ月の
鍼灸治療後に同じ方法のショート法で
採卵されると、2個~5個くらい胚盤胞で
凍結できるようになる方が、
当院にはたくさんおられます。

採卵される前に、まず、
カラダを妊娠体質に改善しているのと
していないのでは、結果に大きな差が出てきます。

Tさんは採卵後、10日目で月経が始まりました。
体外受精で積極的に卵胞を増やす方法を
とった場合、採卵後7日~10日で
月経が始まる方が多いです。

Tさんは、採卵後の次の周期で自然周期で
胚移植予定でしたが、卵胞が育ったものの、
ホルモン値のバランスが悪いということで、
移植が中止になりました。

結果的には移植は中止になりましたが、
でも前向きに考えれば、次の移植の周期まで、
鍼灸治療で妊娠体質づくりが
できるということです。

Tさんは胚移植までに、9回の鍼灸治療を
させていただきました。
今回の生理痛は、
「本当に生理痛が楽になって、
それだけでもうれしい」
と言って下さいました。

今週期は、自然周期の凍結胚移植ができました。
今は、結果を待っているところです。
判定までに、もう1回の鍼灸治療を予定して
います。
いい結果がでますように。
あとは、祈るばかりです。

Omura