春を告げるコブシの花
春を告げるコブシの花に
こころにそよぐ風が吹いた・・・
堀辰雄の随筆、「辛夷の花」に辛夷のエピソードが
あります。
小説「風立ちぬ」で有名な作家ですね。
スタジオジブリの映画のタイトルになったり、
「風立ちぬ」という言葉は松田聖子の曲にもあります。
これは、秋の歌だけど・・・。
「風たちぬ~、今は秋。今日から私は心の旅人~」。
亡くなられてしまいましたが、大瀧 詠一さんバージョンの
「風立ちぬ」もいいですよ。
「辛夷の花」には、旅先の列車の中から、こぶしの花が見えるだの
見えなかったなどと夫婦の仲睦まじい会話が出てきます。
最後はこんなふうに書かれています。
雪国の春にまつさきに咲くといふその辛夷の花が、
いま、どこぞの山の端にくつきりと立つてゐる姿を、
ただ、心のうちに浮べてみてゐた。そのまつしろい花からは、
いましがたの雪が解けながら、その花の雫のやうにぽたぽたと
落ちてゐるにちがひなかつた。……
ん~、深いですね。
春を告げるコブシの花を通りがかった公園で見かけたので
写真を撮りました。
後ろに見えるの、関西ではおなじみのフレーズ、
カンテ~レ!の関西テレビです。
余りにも青い空にくっきりとコブシの花の白が鮮やかだった
ものだから。
中国ではモクレン類のつぼみを乾燥させたものを辛夷(しんい)と呼び、
薬用にしていました。
主に風邪による頭痛や鼻づまりに効果があります。
日本では木蓮の代用としてコブシを使っていたようなので、
コブシを「辛夷」と書くようになったのだとか・・・?
漢方では「辛夷」は「シンイ」と呼び、シンイが入っている
辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)は副鼻腔炎や花粉症の鼻づまり、
慢性鼻炎や蓄膿症の症状に使われます。
英語では「マグノリア」(magnolia)と言います。
マグノリアつながりで思い浮かんだのが、
1989年公開の映画「マグノリアの花たち」。
アメリカ南部の小さな町で繰り広げられる、感動の人間ドラマ。
当時は大女優たちの共演で注目を浴びた作品です。
時間があれば、映画鑑賞などされてみてもいいかもね。
天気のいい日には、ちょっと散歩。
いいですね~。
花粉症の人には辛い季節になるけど・・・。
そうそう、当院は不妊治療専門の鍼灸院ですが、
患者さんで花粉症や喘息、アトピーやアレルギーのある人の
治療も併せてしていますよ。
鍼灸治療でかなり改善できると思います。
スーパーライザーも花粉症の治療に効果がありますよ。
当院に来られている方は、遠慮なく言ってください。
Omura