前回はクコの実は・・・で終わってしまい、 その間に妊娠の報告や個別無料カウンセリングの案内などで、 朝粥生活①の続きが遅くなってしまいました。 さて、クコの実はナス科枸杞(クコ)の果実です。 生薬名は枸杞子(くこし)といい漢方に使われます。 効能は目の疲れや視力の低下に効果があり、 血液を補い滋養強壮に良いとされます。 特にクコの実は不老長寿の食材として古代中国で使われ、 日本では平安時代くらいからクコ酒やクコ茶などで 食されるようになりました。 最近の研究ではクコの実は抗酸化作用がビタミンCの6倍もあるという報告や 日焼けによる炎症を抑える効果もあることがわかりました。 葉は枸杞葉(くこよう)。おひたしにしたり、クコ茶にしたりします。 ご飯に混ぜてクコ飯にもします。 根皮を地骨皮(じこっぴ)と言い、これも漢方に使われます。 東洋医学的に体力が無くて疲れやすくて、貧血気味の 気血両虚(きけつりょうきょ)のタイプの人に効果があります。 「気」も「血」も不足していると、 体を温めにくくなり冷え症になってしまいます。 「気」と「血」が不足気味になると子宮や卵巣に十分に 血液が供給されないため、子宮内膜が厚くならなかったりとか、 卵巣に卵胞が育ちにくくなります。 せっかくグレードの良い受精卵を移植しているのに妊娠に至らないのは、 受精卵が着床して育つのに十分な子宮内膜の厚みがなかったというのも ひとつの原因と思われます。 血液を補ってくれる食材は基本的に赤色の食材です。 赤色でなくても血を補ってくれる食材はありますが、 今回はわかりやすく赤色の食材をいくつか挙げますと・・・ クコの実、ナツメ、人参、パプリカ、トマト、ライチ、牛肉の赤身、 レバー、マグロ、いちご、赤カブ、ラディッシュ、リンゴ、 さくらんぼ、金目鯛、とうがらし、小豆、カニ・・・等々、いっぱいあるでしょ。 ただ食するときに白色、黄色、黒色、緑色、紫色の数種類の食材と組み合わせて バランスよくいただくのがベターですね。 ちなみに、生理中は青魚を食されると生理がスムーズに出ますよ。 そして生理が終わりかけの頃から赤色の食材をいただいて、 失った血を補うといいと思います。 補血をするわけですね。そして「気」を補う食材も必要になってきます。 「気」を補う、補気の食材は次回ご紹介しましょう。

Omura