右の写真は、出来上がった本です。

『 やっと、妊娠できました 大村先生本表紙最終
~とある不妊治療専門鍼灸院の
心が前向きになるお話~

4月19日(水)、全国の書店で発売されます。
Amazon (アマゾン)でも、購入できますよ。
出版は、主婦の友社です。

宣伝がバッチリ入って、すみません。

前回のお話は、
自分の鍼灸整骨院で地域の患者さんの
治療をしつつ、不妊治療専門クリニックの
鍼灸外来を週に2回に増やしました・・・
で終わりましたね。

その後、週に2回の病院の外来でも予約が
追いつかなくなってしまい、結局は自分の
鍼灸接骨院に不妊クリニックに通院されている
患者さんが毎日こられるようになりました。

地域の患者さんの治療をしつつ、週に2回の
鍼灸外来。
毎日、不妊で悩まれている患者さんの治療で、
忙しすぎて、毎日多くの患者さんの治療をすることが、
いつの間にか苦痛に感じるようになっていたのです。

本を書くということに関しては、
時間ができれば、ゆっくりと原稿をためてから、
いつか不妊治療に関する本が出せればいいかなぁ、
くらいの気持ちでいました。

ですが、余りにも多忙だったため、
原稿を書きためるということから、一日一日、
日を追うごとに気力も薄れていきました。

このままでは、自分の心とカラダのバランスが
崩れてしまい、鍼灸整骨院を続けていくことが、
嫌になってしまうのでは・・・と不安を抱きつつも
自分なりに頑張っていたのですが、
限界を感じ7年間で鍼灸整骨院を閉める決意を
したのです。

当院のホームページを開けば、
「心とカラダのバランスを整える
癒しの鍼灸治療で妊娠力をパワーアップ!!」
と書いていますが、
心とカラダのバランスを崩している人が、
いかに多いかを知っているから、
このフレーズが生まれました。

大学を卒業して、就職しサラリーマンに
なりました。
その後、自分の道を決意して退職してから、
6年間も勉強して、鍼灸師と柔道整復師の
2度の国家試験を経験して、
好きな仕事に就けたのに・・・。

開業もできて仕事も順調に行っていたのに・・・。
多忙で毎日がいっぱいいっぱいの生活。
そして、
心とカラダのバランスが崩れてしまった
経験があるから、いつかこの経験を活かして、
患者さんに寄り添える治療ができればいいなぁと
思うようになったのです。

そのためには、まだまだ未熟な経験と技術を
スキルアップしなければいけないと思い、
40歳を過ぎて、留学を決意したのです。

上海に1年半、サンフランシスコに1年留学しました。
準備をいれて約3年、仕事を休むことになったのです。

海外留学で得た知識、外国の人とのコミュニケーションの
取り方、外国で生活するということがいかに
大変かということを経験しました。

帰国後、京都の足立病院の不妊治療センターで、
鍼灸サロンを開設させていただき、約3年間
不妊治療センターの患者さんの治療に
携わることになりました。

2010年に烏丸御池鍼灸院を開院。
今まで、延べ1200人以上の妊娠に
携わってきました。

この経験をどうにか本にできないかなぁと
思うようになったのは、この1年ほどです。
20年ほど前に立ち消えになっていた、
出版の話。

あの時、主婦の友社の編集者の方が、
「大村先生、本を書いて見られてはいかがですか?」
「全国には、不妊治療で悩んでいる人が
たくさんいますから」
・・・と、ポツリと言われたのが、
ふと脳裏に記憶とともに映像になって甦ったのです。

そうか、20年前と違って、あの時よりは
技術もですが、人間的に経験も積んで一回りは
大きくなったと思います。
不妊治療で悩んでいる方のために、
自分にできることの一つに、本を書くことかも
知れないと思ったのです。

そして、去年の春に主婦の友社の方と
お話をする機会を得たのです。

to be continued
Omura