ご夫婦で読んでいただきたい
一冊に仕上がりました。

前回のお話は・・・

約束では、一応、形になったものは、
年内には出しますから・・・と言った手前、
約束は守らなければと、せっせ、せっせと
徹夜の日々。
でも、年末には形になった原稿を
編集デスクの木村さんに送る事は
できなかったのです。

で終わりました。

そうなんですよ。
2016年12月末まではと思ったものの、
原稿を書くのって本当に大変でした。
昨年末から今年の正月も、休みなしで
原稿を書き続けました。

正月休みも開け、診療も開始。
ときどき患者さんから、
「先生、最近、ちょっとお疲れのようですね」
と、数人から言われました。

やっぱり疲れは顔色や、言葉の力強さ、
全体的な雰囲気に出てしまうんですね。
普段は、患者さんの顔色や言葉の力強さ、
全体的雰囲気を診ている側なのに。

昨年の春に本を出版する話が持ち上がって、
ちょっと気乗りしない時期があって、
やっぱり原稿を書くのって面倒だし、
疲れるし、本当に原稿が最後まで書ける
のだろうかという不安もあったしね。

デスクの木村さんに3ヵ月くらい、連絡しなくて
とん挫した時期がありました。

京都でデスクの木村さんと打ち合わせで
会うことになって、そのときに思い切って
言いました。

恐る恐る様子をみながらですけどね。
「やっぱり、本を書くのを止めにしようと
思うのですが・・・」

「先生、何でですか?」

「いやぁ~、毎日、患者さんの治療で大変だし、
原稿を書く時間が無いんですよ。」
「今でも、予約がいっぱいだし。」
「もし、本を読まれた方から予約いただいたら、
きっと大変なことになるかも知れないでしょう。」
「それに、早く引退もして、好きなことをして
生きるのもいいなぁ~とも思ってますし・・・。」

「先生、何言ってるんですか。」
「まだまだ引退する年齢じゃないですよ!」
「それに、先生の治療を待っている方がどれだけいるか?」

「でも、本を出版したら、少なからず
反響があって患者さんが増えてしまうでしょう。」

「きっと、それはそうだと思いますよ。」
「世の中には不妊治療でゴールが見えなくて
悩んでいる方がどれだけおられるか、
先生も十分におわかりですよね。」

「確かに。世間の人が思う以上に、不妊治療を
されている患者さんは多いと思いますよ。」
「だから、この仕事しているんですけど・・・。」

「大村先生、引退するなんて言わないで、
もう少し頑張ってくださいね。」
「みなさん、待っているんですから。」

そして、デスクの木村さんは、最後の言葉を
僕の胸に突き刺したのです。

「実は、もう先生の本が出版されることが
社内で決定したんですよ。」
「稟議が通って、もう社長の判ももらって
いるんですよ・・・」

「そそそれって、話はもう前にしか進まない
ということですよね・・・」

「そういうことですよ」・・・とバッサリ。

「そうですか。私が駄々をこねている場合では
ないという状況なわけですか・・・」
「ここで、もう原稿を書くのを止めますと言ったら、
木村さんにご迷惑ですね。」
「それに、この本が出来上がって、
私の秘密の治療法のセルフケアの方法を実践して
妊娠されるであろうと思う方たちにも迷惑を
かけることになってしまうのかも。。。」
「わかりました。ここは、ひと踏ん張りして、
頑張ります。」

・・・な訳で、徹夜続きでも原稿を書く元気が
あったのだと思います。

あのとき、デスクの木村さんに
背中を押されなかったら、
たぶん本の出版は無かったと思います。

あれっ、どこかで聞いたフレーズ・・・?
患者さんから出産の報告メールで、
「あのとき大村先生に背中を押してもらわなかったら、
今の幸せは手にできなかったと思います。」
・・・という内容のメールを良くいただきます。

今回は私が背中を押されている番なんだ。
いつも患者さんの背中を押しているのに・・・。

本を出版してから、当院に来ていただいている
患者さんからいろいろと感想をいただいています。

面白いエピソードもあるので、この話は別の機会に
ご紹介しましょう。

小生の本を読んで、ご予約の連絡もいただいて
います。

十分に思うことを表現できなかったり、
書き足らなかったと思うところも無いことも
無いですが・・・。

でも、烏丸御池鍼灸院の秘密のセルフケアの方法
を実践して、一人でもママやパパになれることが
できますようにと願っております。

ご夫婦で読んでいただきたい一冊に
なったと思っております。

Omura