さて、今回は排卵止めの具体的な事例をご紹介します。

1)Hさん 40歳

生理9日目で卵胞2個(30mm、16mm)。
2日後に採卵決定。
主席卵胞がかなり大きく、排卵リスクが高かったが、
主席の排卵を遅らせつつ16mmを育てた結果、
無事2個とも採卵できた。

2)Mさん 47歳

生理24日目で卵胞17mm。LH50.46
2日後に採卵決定。
LHサージがかなり出ているので、翌日の排卵濃厚だったが、
無事採卵できた。

3)Tさん 48歳

生理8日目で卵胞30mm尿検査でゴールドサインあり。
1日後に採卵決定。
卵胞の大きさとゴールドサインから排卵のリスクが高かったが、
無事採卵できた。

4)Sさん 46歳

生理21日目で卵胞19mm。LH80.6
1日後に採卵決定。
LHがほぼピークに近いため、いつ排卵してもおかしくなかったが、
無事採卵できた。

5)Oさん 40歳

生理9日目で卵胞2個(17mm、16mm)。
Drから2日後採卵の指示だったが、仕事の都合で5日後に採卵決定。
今まで、2日後採卵でも排卵済みが何度もあったので、
早めに排卵止めを行う。
3日後(生理12日目)の経過観察では、卵胞(22mm、21mm)、
卵胞は大きくなっていたがまだ残っており、
5日後(生理14日目)の採卵時、無事全て採卵できた。

6)Hさん 41歳

生理9日目で卵胞2個(28mm、24mm、13mm)。
3日後に採卵決定。
卵胞の大きさにバラツキがあったが、
無事、3個とも採卵できた。

7)Tさん 42歳

生理12日目で卵胞2個(17mm*2)。LH82.97
1日後に採卵決定。
LHがほぼピークに近いため、いつ排卵してもおかしくなかったが、
無事、2個とも採卵できた。

上記の例は、いずれも、もし排卵止めを施さなかったら、
恐らく、全て排卵していたと思われるケースばかりでした。

自然周期の採卵で、過去に排卵済みで採卵に至らなかった方、
タイミングや人工授精で排卵を遅らせたい方、ご相談ください。

そして、次回は、
排卵止めがキッカケで妊娠された例もご紹介させていただきます。

田内