眠れぬ夜はラベンダーはいかがですか?
前回は太田先生の「舌診」のお話でした。
今回は、安田先生の書いてくれたブログをご紹介しましょう。
安田先生はイギリス留学で学んだアロマテラピーのお話を東洋医学の
話と合わせて紹介してくれました。
(写真は安田先生の自宅近くで栽培されているラベンダーです)
(大村)
最近、「なかなか眠れない」「夢をよく見る」「夜に何回も起きる」
といったことを多く耳にします。
新しく来られた患者さんからも、問診をしていると同じような答えが
帰ってくることが多く思います。
みなさん、何かしらストレスを抱えてるんだと思います。
これらの症状は、不眠と言えるでしょう。
東洋医学において不眠と言えば、次のように分けて考えられます。
①常に睡眠が不足している状態
主に4つに分けられ、
●心脾両虚(「心」に栄養が足りない)
●心腎不交(「心」の熱を冷ます力がない)
●胃腑不和(食べ過ぎて起こった熱が「心」に影響)
●肝陽上擾(ストレスで上った熱が「心」に影響)
に分けられます。
②一時的に眠れない日がある状態
住居環境の悪さや、異常な暑さ・寒さといったものが原因とされます。
①の不眠については、東洋医学では「心」のバランスが整っていない状態で、
「心」のバランスを調整することが治療につながります。
②の不眠については、その根本的な部分(環境や体調不良etc.)の解決が、
不眠の治療につながります。
ところで、不眠だとなにが良くないかというと…
☆不眠の状態にあると、
- 女性ホルモンのバランスが崩れる
- 免疫力が低下する
- 疲れが取れない
ということが起こるので、当然、不妊の原因にも関係してきます。
そんな時、鍼やお灸は体の不調を整えて、疲れた心と体を
リラックスさせる効果があるので、良い睡眠をとる助けになってくれます。
その他、香りが好きな人ならば、アロマでリラックスするのも良いでしょう。
入浴時にお湯に1~2滴オイルを垂らして香りを楽しんでも良いですね。
カップにお湯を入れて1滴のオイルを垂らして、香りを楽しむのも
簡単で気軽にアロマの香りを楽しめると思います。
特に、ヨーロッパのアルプス地方を原産とするラベンダーは、
鎮静作用のある成分を多く含んでいるので、リラックス効果も高いです。
ラベンダーの香りが好きな人にはお勧め。
ただし、高濃度で使うと覚醒させる効果もあるのでやりすぎないようにー。
その他、ネロリ、プチグレン、マンダリンといったものも
不眠には効果的です。
これと決めて使うよりも、好きな香りを選ぶほうが
リラックスしやすいと思います。
心と身体のリラックス、そして良い睡眠が大事ですね。
安田