京都の足立病院の発行している、
最先端医療と東洋医学による未妊サポート情報誌、
「ふっくらNo.11」最新号のご紹介です。

足立病院生殖内分泌医療センター長の
中山先生と私、烏丸御池鍼灸院院長の大村の
コラボーレーション企画です。
1年に1回のペースで発行しています。

ページ1
足立病院生殖内分泌医療センター長
中山貴弘先生のコメントです。

不妊治療の妊娠率が高まる
着床前スクリーニング

いま話題の検査、着床前スクリーニングは
流産のリスクを回避し、胚移植あたりの妊娠率を
上げるために有用な検査です。
日本の学界では現時点ではまだ未承認ですが
その有効性が検証中で、まもなく承認される
かも知れません。
では、この検査のメリットとデメリットは?
中山先生にうかがいました。

◆着床前スクリーニングで着床率を上げ
流産のリスクを下げる

着床前スクリーニングとは、胚移植前に
受精卵(胚盤胞)の一部の細胞をとって染色体を
調べ、その受精卵が着床し正常妊娠できる卵か
どうかを判定・選別する検査です。妊娠率を上げ
流産のリスクを下げるための検査と言っても
よいでしょう。海外では普通に行われていますが、
日本の産婦人科学会では倫理的議論やその有効性の
検証がまだ不十分という理由で承認に至って
おりません。

学会としては検証を行う施設を決め、
症例を集めて実際に有効かどうかを見極めてから
ゴーサインを出そうという予定です。
来年中にはなんとか承認、という流れですが、
一部フライングですでに行っている施設も
ありますね。

私としてはもちろんルールにのっとったうえで
この検査をやっていきたいと考えています。

これは流産を阻止したい、移植の成功率を
高めたいという思いからです。

to be continued
Omura