Nさんのひとこと。
笑っていいんや!

先日患者さんのNさん(40歳)と、
小生の出版された本の話をしていたときのこと
でした。

Nさん:
「先生、受け付けに本が置いてあったけど、
出版したの?おめでとうございます。」

大 村:
「ありがとうございます。いやぁ~、いろいろと
紆余曲折があって、本を出すことになって、
原稿を書くのにホトホト疲れてしまいました」
「でも、頑張ったおかけで、本屋さんに
置かれるようになりました。」

Nさん:
「どんな内容なんですか?」

大 村:
「タイトルはブログからとって、
やっと、妊娠できました。』やから、
今までのブログで書いたことの症例なんかを、
厳選したり、手直ししたりしたんだけどね。」
「とっても心に残るエピソードが入っているし、
ちょっと笑えることも書いてるけど・・・」
「それ以外に、私の今まで秘密にしていた治療法を
大公開しましたよ。

Nさん:
「そうそう、先生が笑える話って言って
ましたけど、私、ここに治療に来るように
なってから、不妊治療にきているのに、
笑っていいんや!と思えるようになったんです。」

大 村:
「いまの一言、何かググーッと胸に響くね。」
「とっても、うれしい言葉やなぁ。」
「患者さんに、そんなふうに言ってもらえると、
めっちやうれしいよ。」
「だって、烏丸御池鍼灸院には患者さんの
笑いが絶えないからね。」

Nさん:
「本当にそう思います。」
「病院の待合室は、何か静かだし暗い感じが
していて、笑ったらいけないような雰囲気でしょ。」

大 村:
「そりゃそうでしょ。不妊治療している病院の
待合室で、笑える雰囲気はちょっとないよね。」
「反対に笑っていたら、不謹慎な人と思われるかも
しれないしね。」

Nさん:
「だから、笑ったらいけないと思っていたし、
診察結果が悪かったら、落ち込むしね。」
「でも、ここでは、何か笑ってもいい雰囲気あるし、
治療してもらうと、もやもやした気持ちも
晴れますよ。」

「最近、主人から愚痴が減って明るくなったね
・・・と、言われたんです。」

大 村:
「きっと、ご主人もNさんが明るくなって、
良かったと思ってたんだ。」
「良かったね。」
「Nさんが言ってくれた、笑っていいんや!の
フレーズ、ブログで使わしてもらっていいかな?」

Nさん:
「是非どうぞ。ブログ楽しみにしてます。」

確かにNさんのひとことは、とっても胸に響きました。
先の見えない不妊治療をしていると、
辛い結果に心が重く涙することも多いかもね。

今回出版した本には、
辛く先の見えない不妊治療をのり越えた方たちの
エピソードを12話ほど入れました。
みなさん、心が前向きになったころ、
妊娠されていたように思います。

あらためて、心とカラダのバランスを整えて、
心が前向きになれることの大切さを、
今回はNさんから教えてもらいました。

Nさんはまだ不妊治療中です。
AMH検査も1以下の数値で、なかなか
不妊治療とさよならできていません。
でも、もう少し頑張ってね。
きっとチャンスがやってくると思うから。

Omura