あれだけ頑張って採卵して胚移植したのに、
「ダメだったらどうしよう・・・」と思われている患者さんの多いこと。

それは、何回も体外受精して胚移植してマイナス判定が続いていて、
次もマイナス判定だったらどうしようと誰だって気持ちが後ろ向きに
なってしまいますよね。
それは今までに多くの患者さんと向き合ってきて、本当にたくさんのケースを
見てきたから言えます。

自分が患者さんの立場だったら、「次もマイナス判定だったらどうしよう」と
思ってしまうでしょう。

でも、いつも患者さんに言っていることは、
次もダメだったらと思うより、せっかく胚移植までできて妊娠のチャンスが
広がっているのだから、「上手くいったらいいなぁ」と、ちょっと前向きの方が
良いのでは・・・とお伝えしています。

英語で言うと、I think や I hope じゃなくて、I wish みたいなイメージを
持った方がいいんじゃないかな・・・と言ってます。
I think や I hopeはちょっと願いが強めな感じで、~したいと言う気持ちが
前面に出で疲れてしまうかも。
I wishのように、~だったらいいなぁと思って胚移植の後を過ごすのは、
判定までのストレスを少しは軽減してくれるのではないかと思います。

「~できなかったらどうしよう」と思い悲しむ気持ちは自分自身の心を傷つけて
しまいます。

これを東洋医学ではう「内傷七情」(ないしょうしちじょう)と言います。
後ろ向きな気持ちが自分自身をストレスで傷つけてしまい、体調不良を
引き起こしてしまいます。
特に胚移植のあとは高温期をキープする黄体ホルモンの分泌が盛んにならないと
いけないのに、心配ばかりしていると黄体ホルモンなどの女性ホルモンの
分泌が停滞してしまいます。

ちょっと前向きな気持ちで、いかに判定までの間をリラックスして過ごすか・・・
ということも、プラス判定が出るための一つの要因だと思っています。

じゃぁどうしたらいいの?と良く患者さんから聞かれます。
そんな時は、普段通りの生活をするということと、美味しいものを食べて、
「あ~美味しかった!!」と思えることがいいんじゃないかなと言います。
それと、笑うこと。

今だったらYou Tubeでいろんなお笑いが見れるでしょ。
私のお勧めは、かなり古いけど海原千里・万里。
いろんな漫才を見てきたけど、やっぱり面白い。腹を抱えて笑ってしまいます。
上沼恵美子さんは、ホンマに笑いの天才やね。
漫才の話をしていたら、人生幸朗・生恵幸子(じんせい こうろ・いくえ さちこ)も
面白いよってAさんが反対に私に勧めてくれました。

えらい古い人の知ってるね・・・
私じゃないけど、主人が昔の漫才好きなんです・・・と言われました。
人生幸朗・生恵幸子(じんせい こうろ・いくえ さちこ)師匠の漫才は古くても
かえって新鮮かも?
良かったらチェックしてみてください。

Omura