薬膳を楽しもうNo.12
黒豆
黒豆と言えば、正月には食べるけど・・・、
普段は食べることが少ないというか、
食卓に並んでいない方が多いように思います。
豆はまめに働くの語呂合わせで、正月のおせちにの
一品に加わります。
はたしてそれだけではないと思うのだけれど・・・。
黒豆にはアンチエイジングにとってもいい成分が入っていて、
滋養にもいい。
だから、年の始まりのお節料理に使われているのではと
思うのであります。
患者さんに良く、「食卓の一品に豆食べてる・・・?」
「特に黒豆」と聞くと、ほとんどの方がの返事が、
「そういえば豆は食べてないですね~、特に黒豆は正月くらい」
・・・なんて返事がほとんど。
何で、近頃の人はお豆さん食べなくなったんだろう・・・?
豆は畑のお肉なんだけどなぁ~。
良質の植物性タンパク質は良い卵胞を育てるのに
繋がります。
写真は患者さんのAさんが、黒豆を炊いて、黒豆ごはんを作って
メールで写真を送ってくださいました。
あんまり黒豆を炊いたことないと言ってましたが、
美味しそうですよ。
箸置きはガラスで、桜をイメージしたものだそうです。
素敵ですね。
Aさんが写真を送ってくれるきっかけは、
ある患者さんのエピソードでした。
お菓子ばっかり食べていた人に、食生活改善をお願いして、
黒豆をすすめたのがきっかけでした。
そして、彼女は黒豆ご飯を初めて作って、上手じゃなかったけど、
ご主人がとっても喜んでくれてたようでした。
その時の黒豆ごはんの写真もメールで送ってくれました。
食事を作る楽しさを知った彼女は、どんどん料理に興味が湧いて、
食生活が改善されていきました。
鍼灸治療も来ていただき、3ヵ月後に妊娠されました。
Aさんが写真を送ってくれたのは、そのエピソードの
話をしたのがきっかけでした。
さて、黒豆の栄養素は・・・。
黒豆の黒色はアントシアニン。抗酸化物質で目に良い
とされる成分ですね。
ビタミンB1、ビタミンE、カリウム、カルシウム、リン、
鉄分、タンパク質、植物繊維、脂質、炭水化物、
イソフラボン等々。
大豆イソフラボンは女性ホルモンと似た働きをするのは
有名な話ですが、良い卵胞のために~と思って、
食べ過ぎないようにしましょう。
イソフラボンの過剰摂取は逆に排卵障害を起こすことが
あるからです。
何でも、そこそこバランスよく食べるのがいいですね。
東洋医学で、食材の黒は「腎」を強くすると言います。
「腎」は生命力や生殖能力にかかわり、
泌尿器の疾患の予防だったり、がんの予防だったりしてくれます。
じゃぁ、黒色の食材を積極的に・・・食べてもダメですよ。
いろんな色の食材を組み合わせて食べるから効果があります。
食卓の一品にお豆さんを小鉢に加えてみてはいかがでしょう。
一品お豆さん類が加わることで、栄養バランスも良くなるし、
見た目もきれいだしね。
Omura