「気」と「血」と「水」のお話

前回は気虚(ききょ)のタイプの人の
食事や生活をどうしたらいいか・・・の
お話でしたが、
今回は「血虚」(けっきょ)について
書きたいと思っています。

・・・と、その前に「気」「血」って何?
それに、「水」・・・?
東洋医学の話になると、どうしても
「気」(き)、「血」(けつ)、「水」(すい)の
話が出てきます。

簡単にご説明しておきましょう。

「気」は元気の気。          img_20160929_131751
人間が生きていくためのエネルギーで、
絶えず体の中を巡っています。
目には見えないけれど、確かに体の中を
巡っています。
心臓を動かしているのも、気のパワーです。
だから人間は、生き物は生きています。

気がゼロになったら、それは生きて
いられないということ。
死を意味します。

言い換えれば、元気の気のパワーがあるから、
私たちは生きているんですね。

写真は、先日、大戸屋でランチをしたときの
一品です。ちょっと元気が無かったので、
味のやさしいものを選びました。
野菜と豚肉を蒸したのに、お出汁をかけたもの。
五穀米と味噌汁と一緒にいただきました。
パワフルな肉料理ではないけど、
ちょっと疲れているときに蒸し料理で
疲れた胃をいたわるような食事。
食後、元気回復しましたよ。

気は元気のエネルギーと言いましたが、
血液や体液やリンパ液を引きつれて身体の中を
巡っています。

血液だけ・・・だったら、固まってしまいます。
血液を流す力が気のエネルギーです。
体液やリンパ液も同じようなことが言えます。

良く、血流が悪くなって・・・なんて言うでしょ。
血流が悪くなるといろんな病気が出てくる。

血流が停滞してしまうことによって、
様々な身体の器官を栄養できなくなってしまいます。

不妊治療されている患者さんに例えると、
気のパワーが少なくて、気虚になりますが、
それに加え血の量が減って、血の巡りが悪くなると、
腹腔内の血流が悪くなる。
⇒卵巣に栄養やホルモンが届かない
⇒卵巣の機能低下
⇒卵胞が育ちにくい。元気な卵子が育ちにくい。
⇒卵子の質が悪い
・・・に繋がっていきます。

子宮内膜もしかり。
子宮内膜を厚くするには、子宮に流れる血流が
豊富になければいけません。
子宮内膜を厚くするホルモンも血流に乗って、
子宮の細胞に運ばれます。
⇒子宮に栄養やホルモンが届かない
⇒子宮の機能以下
⇒子宮内膜が育ちにくい
⇒子宮内膜の質が悪い
⇒着床しにくい
または、
⇒着床しても赤ちゃんに豊富に酸素と栄養を
与えられないので、流産しやすくなる。

気の流れや血の流れって改めて、
健康に大切だよね。

血虚の話をするつもりだったのに・・・
気の話になってしまいましたね。

そうすると「血」(けつ)についても、
ご説明しておいた方が良さそうですね。
次回は、「血」(けつ)について書きたいと
思います。

Omura