陰虚の人に良い食材

東洋医学の言葉に「甘酸化陰」というのが
あります。
これは、甘味と酸味の食材は、陰を作るという
意味で、陰虚の人は陰の気が足りないから、
陰を補わなければならないんです。
だから甘味と酸味の食材は、陰虚の人に良いんですよ。

陰虚の人は陰と陽のバランスが悪くなって、
陽が強くなるから、ほてりやのどが渇く・・・などの
症状が出ます。
水分はこまめに取った方がいいですよ。

水分補給は水をこまめに取ることも大事ですが、
瑞々しい果物や野菜で水分を補給すると、
陰虚の症状が改善されます。

ぶどう、梨、みかん、トマト、レモン、
スイカ、ライチ、メロンなど。
思い浮かべるだけで、口の中が唾液で
潤いますね。

陰虚の方は、余分な熱があるので、
平性の食材にプラスして、涼性や寒性のカラダの
余分な熱を冷ます食材も良いです。

はまぐり、あわび、ホタテ、れんこん、百合根、
豆腐、黒米、豚肉、鴨肉、すっぽん・・・など。

ネバネバ食材もいいです。
山芋、白きくらげ、ジュンサイ、オクラなど。

調理法は、瑞々しい野菜は生でもいいと思います。
蒸した調理法だと、食材の水分を逃さないので、
蒸し料理もいいですね。

脂っこいものを食べすぎると、発汗の作用悪くなり、
ほてりを強くしてしまいます。
味付けはあっさりと。
これは、痰湿のタイプの人にも言えます。

肉や海の幸など、野菜と一緒にスープにすると、
水分補給もできるし、食べやすいです。

陰液は夜に作られる・・・とも言われて、
しっかりと睡眠をとることが大事です。
夜更かしはやめた方がいいですよ。
成長ホルモンの分泌も、夜中に多く
分泌されますよね。

お茶も水分補給にはいいですね。
ミント茶、ほうじ茶、西洋人参茶、
緑茶、菊花茶、チャイとかロイヤルミルクティーとか、
ミルクを使ったお茶もいいですよ。

それと、陰虚の人はなるべく
スパイシーなものを食べ過ぎないようにね。
からし、コショウ、唐辛子、七味、山椒などの
香辛料は確かにカラダを温めてくれるのですが、
潤いを奪ってしまいます。
でも、スパイスって食をそそりますよね。
だから、なるべく控えめにとか、量を少なくするとか、
スパイシーなものを食べる機会を少なくするとか、
ご自身で調節してみてください。

次は、痰湿の人に良い食材をご紹介しましょう。

Omura