今回は当院の山崎先生がブログを書いてくれました。
山崎先生も推拿(すいな)の修行で中国留学をされた経験があるので、
これから時々ブログ参加してもらおうと思います。
推拿は中国伝統式整体で、中国では国家免許制度になっていて、
いろんな疾患を治療できる方法です。
そんな話も今後出てくると思います。お楽しみに~。
今回は鍼灸と漢方のお話ですね。(大村)

約2年半の中国留学を終えてまもなく4年が経とうとしています。
今思うと長いようで短かった中国生活でした。
中国で生活しているといろいろな事に驚かされました。

その中でも私がすごいと思ったのは一般の中国人でも
漢方の知識があるということです。ある時体調が悪かった私に、
「この症状にはこの漢方が効くよ」とアドバイスをくれました。

この何気ないアドバイスが私にはとても衝撃的でした。
それだけ中国人の生活に漢方が浸透しているんだなと感心したのを
覚えています。

中国では漢方のことを“中薬”(ちゅうやく)といい、
日本とは呼び方が違います。
中国から伝えられた長い歴史のある漢方ですが、
現在漢方は中国だけでなく日本国内でも普通に処方する
病院が増えてきました。

ちなみに中国のほとんどの病院には漢方を調合している“薬房”
という所があるので、建物の中に入ると漢方の独特な香りが
充満しています。

その香りの好き嫌いはありますが、私はどちらかというと好きな方です。
漢方の香りで気持ちが落ち着く気がします。
漢方も普通のお薬と同じ様に病状や症状に合わせて処方されます。

当院に来られている患者さんも、病院で処方されているお薬の他に
漢方を併用されている方も少なくありません。

当院のホームページ上にものっている東洋医学的なタイプ別によって
処方される漢方もさまざまです。
東洋医学的にいう陰陽のバランスを整えることによって生理痛、
生理不順、ストレス、肩こり、冷え性・・・などの症状を改善させ、
不妊治療に効果を発揮しています。

鍼灸治療に漢方も併用することが治療効果を高めるため、
当院では漢方を処方するクリニックをご紹介しております。
保険を使えるので、漢方ドクターが診断して漢方を処方して
くれますので安心ですね。

もちろん当院にこられている方は、鍼灸で妊娠するための
体づくりのお手伝いをさせていただいていますよ。

ちなみに余談ですが日本ではお薬を服用する時に“薬を飲む”と
表現しますが、中国では直訳ですが薬は吃薬(チーヤオ)と書いて
“飲む”ではなくて“食べる”と表現します。
飲むは喝(ハー)を使い、喝酒(ハージゥ)はお酒を飲むという
意味になります。

山崎