大村院長の『何が起こるかわからへん』。
皆さんご覧になりましたでしょうか。
当院で妊娠された患者さんは、
病院だけではうまくいかず、ご苦労されていた方ばかりです。
それぞれにドラマがあります。
全員の症例はご紹介できませんが、
我々が印象に残った症例で、ご本人の了解をいただいたケースは、
少しずつブログでご紹介してまいります。

というわけで、
大村院長の『何が起こるかわからへん』シリーズのタイトルを
これからリニューアルしてタイトルを変更します。
新タイトルは、烏丸御池鍼灸院の妊娠報告『やっと妊娠できました!!』
というシリーズをスタートさせていただきます。
これからは、このタイトルで大村院長も私、田内も連載する予定です。

今回はNo.1-1(Kさん 32歳)
さて、前回のブログ  『妊娠報告4』  の中で、
タイミングで妊娠するには、様々な関門がある!と書きましたが、
同時に、完璧を求めなくても妊娠はできる!とも書きました。
今回、ご紹介させていただくのは、
完璧でなくても妊娠できることを知っていただきたい!
そういうお話です。

患者のKさんは、32歳。
当院の患者さんの中ではまだお若い方です。
しかし、過去2回、妊娠されましたが、2回とも流産。
その後、体外受精で受精卵を凍結保存した状態で来院されました。
つまり、胚移植の前準備として、鍼灸で体調を整えてから移植に臨みたい!
それが、ご希望でした。

早速、東洋医学的に状態をチェックさせていただくと、

足先の冷えと上半身の火照り
上半身のアトピー
喉の詰まり感
腰痛
手足のほてり
足の浮腫
舌が赤い
舌の苔が少ない・・・等の症状がありました。

西洋医学(病院)での問題点

「子宮内膜が薄い」
排卵前で7mm位にしかならないとのこと。
2回の流産は、この内膜が薄いことに起因しているのかも知れません。

東洋医学の考え方では、

冷えのぼせ
上半身のアトピー
喉の詰まり感

これらは肝気鬱結(かんきうつけつ)の症状を表しています。
つまり、言い換えるとストレスが原因だと考えられます。
ストレスによって停滞気味になり、血流や水分代謝が悪くなっていました。

腰痛
手足のほてり
足の浮腫
舌が赤い
舌の苔が少ない

これらは、陰の弱り、腎陰虚の症状を表しています。
腎のパワー不足、つまり、子宮・卵巣のパワー不足を意味します。

子宮内膜が薄いのは、
ストレスによる血行不良、
子宮・卵巣のパワー不足、
この2つが原因になっていると考えました。

施術方針は、次の2点。
1)ストレスを発散させて、気、血の巡りを改善する。
2)腎のパワーを補いながら、子宮、卵巣の機能アップを図る。

早速、生理周期に合わせて周期療法をスタートしました。

次回に続く

田内