胚培養士さんのすすめで、
無料カウンセリングに来られた
Yさん

Yさん(32歳)は、
当院の無料カウンセリングに来られ、
お話を伺うと、
足立病院生殖内分泌医療センターの
胚培養士さんから当院の話を
聞かれたようです。

2回の流産を経験されて、
どうしたらいいのか迷っておられました。
1回目は化学流産。
2回目は稽留流産。

このような初期の流産を防ぐことは
とても難しいことです。
流産の確率は全妊娠の15%くらいあって、
そのうち妊娠12週未満の
初期の流産は、80%くらいに
なるようです。

Yさんが当院の無料カウンセリングに
来られた日は、生理が始まって
15日目。
この周期に胚盤胞の人工凍結胚移植が
決まっているということでした。

Yさんに言いました。
「それじゃ、この周期に胚移植するなら、
治療をさせてもらう方がいいと思うけど」
「どうされますか?」と聞きました。

Yさんは、
「そのつもりでこちらに伺ったのですが、
どうしたらいいですか」

・・・ということでした。

それでは、胚移植前に早めに一度、
治療に来てくださいと言って、
たまたま予約の枠があったので、
Yさんは翌日にご予約をされました。

当院は一週間先の予約はすでに
埋まっていることが多いので、
2週間先の予約を取っていただく方が
多いです。

無料カウンセリングに来られて、
治療に来てください・・・と、余り言いません。
あくまでも、ご相談ですから。

でも、多くの方は、鍼灸治療に興味があって
当院に足を運んでくださるので、
その日に、先のご予約いただくことも、
ときどきあります。

5日後、胚移植直前に治療に来て
いただきました。
胚移植1日後と7日後も鍼灸治療を
させていただきました。

計4回の治療で、
Yさんはプラス判定がでました。
治療回数が少なくて妊娠されたのは、
もともとYさんには妊娠するまでの
力が備わっていたからだと思います。

妊娠の判定が出てからは、
週に1回のペースで治療に来て
いただいています。

病院で胎嚢の確認が済み、心拍の確認の
前日に鍼灸治療。
脈を診ると、ちゃんと妊娠の脈が出ているから、
たぶん心拍は出ると思うけど・・・と、
Yさんに伝えました。

Yさんは、流産のトラウマがあるので、
妊娠の脈が出ていると言われ、
ホッとしたのでしょう。
涙があふれて止まりませんでした。

いやいや、まだ診察で確定したわけではないから、
まだ100%安心はできないよと言いましたが、
それでも、Yさんは気持ちが楽になった
ようでした。

翌日、病院で赤ちゃんの
心拍の確認ができました。
妊娠6週と2日のころです。

現在も、流産の予防のため、
当院に来ていただいています。
妊娠8週~9週の壁がまだありますが、
のり越えられるといいですね。

明らかに染色体異常で流産されるのは
自然の摂理で、したかの無いことです。

でも、そういう問題ではなくて、
妊婦の気の巡りを良くすることによって、
妊娠が継続できるという、
東洋医学の観点から流産の予防をする
方法もあるのです。

妊娠されてから、ほとんどの患者さんは
妊娠の判定の週、または翌週から
流産予防の鍼灸治療を、12週~14週
くらいまでさせていただいています。

ですが、流産予防の鍼灸治療は
当院に来ていただいていて、
妊娠された方限定でさせていただいて
おります。
それは、妊娠する前から治療に来られて、
患者さんと信頼関係ができているからです。

Omura