中医学的アロマ講座No.7
薄荷 (はっか) ミント
ごみ箱やトイレが臭う時。
うちでは薄荷のオイルをたらすことがあります。
臭いの拡散防止に。
実際、トイレのお掃除シートにも「ミント配合」
などと書かれたものもあるくらい。
薄荷やペパーミントに含まれる
メントールは抗菌作用に優れているので、
衛生管理や消臭に役立つということで使われます。
だからと言ってふりかけたら
一瞬で臭いがなくなるというわけではなく、
さらなる悪化を防ぐといったところでしょうか。
ちなみに、東洋医学でいう薄荷は解表類。
解表とは、身体の表面に現れる症状を
取り除くことです。
表を解くわけです。
身体の表面の血管を拡張させて、発汗させて、
例えば風邪の初期のうちに症状を緩和させようと
するものです。
解表類を分類するなら、
1.辛温解表類
(主に温める食材が含まれる
:生姜 白ネギ 紫蘇など)
2.辛涼解表類(主に冷ます食材が含まれる
:薄荷 葛(葛根)など)
に分かれます。
解表類の食材はどのような時に
効果を出しやすいかというと、
ひとことに風邪のひき始め。
1の生姜や白ネギ、紫蘇などの食材は、
悪寒や寒気を感じる時。
2の薄荷や葛などの食材は、
喉の腫れなど炎症を起こしていたり、
口が渇いたり、かゆみがある時などにいいです。
だから風邪をひいたときに、
そういえば、薄荷や葛などの食材と
書きましたが、聞き覚えのある名前が…
そう、葛根です。
つまり、葛根湯の効能のところに
「感冒の初期、鼻炎、・・・」とあるのは
炎症を抑えて諸症状を緩和してくれる
ところにあるのでしょうね。
そのなかに薄荷も分類されていますね。
なるほど。
それでは、薄荷と同じメントールを
多く含むペパーミントはどうでしょう。
ペパーミントはリラックス効果がある上に、
皮膚のかゆみを抑えたりもしてくれます。
それに、胃腸の調子も整えてくれます。
つわりの症状も和らげてくれるという。
ただし、ペパーミントに含まれるメントンは
血圧を上げる効果があるので、
妊婦さんや血圧の高い人は摂りすぎに注意。
滞った流れを良くしてくれることと、胃腸に
も良いということから中医アロマでは、
「脾」に分類されます。
緊張やストレスで滞った気の通り道を
作ってくれると言われるので、
リラックスの為にティッシュに
1滴たらしてみるのも良いですね。
以上、今回は薄荷についてでした。
安田 No.18