夏の冷えに温かいお茶
毎日じめじめとした蒸し暑い日が続いていますね。
台風も続いて来ているようですし、蒸し暑いのと気圧の変化で体調を
崩しておられる患者さんが多いように思います。
患者さんの中にはこの暑さにも関わらず、冷え症で手足が冷たくなっている方が
少なからずおられます。
その要因としてまず、エアコンによる冷えがあります。
患者さんから話を聞いていると家ではご主人に合わせて、また職場では男性職員に合わせて
寒いくらいの温度設定の中で過ごされているという方も多くおられます。
中でもデスクワーク等の座りっぱなしのお仕事をしていると、
全身の血流も悪くなるので、さらに悪影響を及ぼします。
他には普段の生活習慣でも冷え症になります。
例えば、食生活の乱れや無理なダイエットでも体のホルモンバランスが崩れ、
体が冷えやすくなります。
東洋医学的にみると気の作用が弱まるのも冷えの原因になります。
気の作用はいくつかありますが、その中に温煦(おんく)作用といって、
体温を一定に保つための作用があります。
その温煦作用が弱まると内臓機能も低下し、体が冷えやすくなるのです。
体の冷え、特に内臓の冷えは不妊症の原因にもなるため、当院では冷えがある方には
温煦作用を高めるための治療もおこなっています。
鍼とお灸の治療に加え、血行を良くする推拿マッサージ、
スーパーライザー治療で冷え対策をしております。
私は以前中国の浙江省杭州市という街に留学していました。
この地域は夏はとても暑く日中は毎日気温が40度を超えるほどでした。
当然のように毎日冷たい食べ物を食べたり、キンキンに冷え飲み物を飲んだりしていると、
ある日中国人の友達がそれを見て、「そんなに冷たい物ばかりだと体に悪い!内臓にも良くない!」
と注意されたのを覚えています。
確かにその時周りを見ると中国人の多くは常温もしくは温かい飲み物を飲んでいました。
中国ではそういった意識が子供から大人までしみついていることはすごいと思います。
しかし夏には冷たい食べ物や飲み物がほしくなるので、過剰に摂取するのは避け
適度に食べたり飲んだりする分にはいいと思います。
火照った体を冷やすのではなく、冷ましてあげるという感じでしょうか。
ちなみに杭州市には龍井(ロンジン)村にお茶が有名な場所があります。
お茶の名前はそのまんまで、ロンジン茶。日本の緑茶と同じようなお茶です。
杭州市に住んでいるころはお茶を飲む機会が多かったのですが、
そこでのお茶もやはり温かかったです。
中国茶はあまり飲んだことがないかもしれませんが、機会があれば1度飲んでみて下さい。ちなみに中国では普段、茶葉を器に入れたままお茶を飲むことも多いです。
ときどき茶葉が口の中に入ってしまう時もありますけどね。
とても美味しいですよ。
写真は中国留学中に撮影したものです。
山崎(ブログ3)