Iさん(36歳)が当院に来られて・・・

あれっ。今日はIさんご予約ありました?
ご予約入ってないと思うのですが?
・・・と聞きました。

いや、今日は先生の本を買いに来たんです。
実は友人も不妊治療をしているのですが、
ご主人が協力的じゃなくて、困っている
ようなんです。
だから、先生の本を友人のご主人に読んでもらおうと
思って、ここに来たんです。

友人のご主人も以前からの知り合いなので、
話はしやすいので、先生の本を読んだら、
少しは彼女に協力的になるのではないかと
思ったんです。
・・・と言われました。

いやいや、まさにこの本は、ご主人にも
読んでいただきたい一冊なんです。
本の中のエピソードでご紹介している、
やっと妊娠できた患者さんたちの、
大きな心の支えは、ご主人だから。

不妊治療は一人で頑張るものじゃないと
思います。ご夫婦が一緒になってお互いの
気持ちを分かり合って、協力し合わないと、
きっと、どちらかが心が折れてしまう。

ほとんどは、女性側の方が涙していることが
大いのが現実だけどね。

Iさんに、サインに友人のご主人が
小生の本を読んで、奥様に協力的になるように
「気のパワー」を込めておくからね・・・
と言いました。
(冗談でね)

Iさんの話を聞いて、
いろんな読まれ方しているんだなぁ~と、
感じています。
本もプレゼントになるんだ。
人に本を贈るって、ちょっと難しいよね。

もし、Iさんの友人のご主人が、
本をきっかけに、少しでも奥様に協力的に
なってくれたら、私もうれしく思います。
頑張って、徹夜続きで原稿を書いたことが、
報われますね。

小生の本は、妊活のハウツーものに特化した
内容ではないと思います。
これをすれば妊娠しやすいとか、
これを食べれば卵子が元気になるとか、
この習慣を守れば妊娠体質になるとか、
というものではないです。

確かに、長年、秘密にしていた治療法は
「やっと、妊娠できました。」の本の中で
公開はしていますけどね。

不妊治療の現場で、長年多くの患者さんを
治療してきて思うのは、心が折れている人、
ストレスを抱えている人が本当に多いのです。

特に原因は無いと言われていても、
私からみれば、なかなか妊娠できていない原因は、
ほとんどがストレスなのではと思うほどです。

不妊治療につまづいていたり、心が迷っていたら、
何かの参考になるかもしれないと思うのです。

Omura