4月20日に書いたブログは、
「笑っていいんや!」で、Nさんとの
お話を書きました。

1週間後、Nさんが治療に来られた時のこと・・・
前回の治療のときに、Nさんのふとした言葉が
きっかけでブログを書くことになったのです。

不妊治療をしていて、病院の待合室では
みんな深刻な顔して下を向いていて、
気持ちが沈んでいる感じがず~としていた
とのこと。
いつしか、笑うことを忘れていた・・・と。

Nさんが当院に来られて、ちょっとびっくりされたのが、
患者さんが笑っている。
あっちのベットからも、こっちのべっとからも。
不妊治療で不妊専門病院に行ってもなかなか
妊娠できなくて心が沈んでいるはずなのに、
ここに来ている人たちが、
笑っているって、どういうこと・・・と
感じたようでした。

当院に来られるようになって、
「笑っていいんや!」と思っていただいたのは、
私もとっても嬉しく思います。

確かに、当院では患者さんと良くお話をします。
まじめな話もあれば、バカ話もありです。
当院に来ていただいているときくらい、
日頃の心の緊張から解放される時間があればと
思っています。
患者さんとの世間話の中で、自然と笑いも
出てきますね。

Nさんのお話で、もう一つ素敵なエピソードが
あります。
前回の治療に来られて、数日してNさんが自宅に帰って
ご主人に小生の本の話をしたときのことでした。

Nさん:
「大村先生、本、出しはってんて」

ご主人:
「あっそうや、君が行っている鍼灸院の
『Nさんの笑っていいんや!』
の話、君の事とかな?」

Nさん:
「そうよ。あの話、私のこと書いて
くれはったの」

ご主人:
「ふ~ん、そうか」

Nさんが私にご主人と、こんな話をしたんですよと
教えてくれたのです。

Nさん:
「普段は不妊治療の話とか特にしないけれど、
まさか私が治療に行っている鍼灸院のブログを
チェックしていたなんて・・・。」

「私、もうびっくりしました。
先生のブログ見てたなんて・・・。」

大村:
「それって、ちょっと嬉しくないですか?
だって、当院のブログをご主人がチェック
していたなんて、Nさんのことを
心配しているからじゃないのかな?」

Nさん:
「そうなんです。まさか主人が先生の
ブログを見ていたなんて・・・ですよ。
私のこと気にしてくれているんだなぁ~と
思ったら、ちょっと嬉しくなりました。」

大村:
「愛されているって、証拠だね。」

Nさん:
「ありがとうございます。」

二人とも、
アハハハハ・・・。(笑)

なんて話をNさんとしました。
当院では、意外と良くある話です。
ご主人が何も知らないふりして、
当院の実はブログを見ていたという話。

普段から余り不妊治療の話をしない・・・という、
男のやさしさもあるのだと思うのです。

Omura

4月19日(水)、
全国の書店で発売されました。
Amazon (アマゾン)でも、
購入できますよ。
電子書籍にもなっているようです。
出版は、主婦の友社です。