薬膳を楽しもう No.2 山芋
普段の生活にスーパーで買える食材で簡単薬膳で
カラダの調子を整えましょう。
・・・と言うことで、今回は山芋です。
山芋のカラダを温める冷ますなどの性質は「平」。
どちらでもなく、ちょうど中間と言うことです。
味は甘で甘味があります。
帰経といって、どの経絡に効果があるかというと、脾と肺と腎。
効能は益気養陰、補脾肺腎で簡単に言えば、精力を高めてくれて、
疲労回復に良いですよ・・・と言うこと。
アンチエイジング効果の高い食材です。
肺を潤して咳や痰が出る人にもいいです。
頻尿や寝汗、口の渇きのを潤い作用で解消してくれます。
消化促進にも良いです。
・・・なんか良いことばかりで、本当なのと思われますが、
昔から山芋は滋養強壮に良いと言われる所以です。
長芋やイチョウ芋、大和芋などをまとめて山芋と呼んでいます。
中世のころ中国から伝わったようで、栽培されているものが
多いです。
自然薯は日本原産の野生種です。とろろにしたときの粘りは
格別に強く、味も濃厚です。
自然薯だけに含まれるディオスゲニンという物質が、アンチエイジング効果や
ホルモンバランスを調整するDHEAを増やす効果があるらしいということが
解ってきました。
DHEAは神経ホルモンの一種で、脳内の神経細胞伝達物質である
ドーパミンを適切な量に調整したり、男性ホルモンや女性ホルモンの
分泌を促進させる効果があると言われています。
自然薯は効果がいろいろありそうだけど、お値段が高いんだよね~。
だから、普段食卓に並ぶのは山芋でも十分ですよ。
山芋の食べ方で一般的なのは、とろろにすることでしょうか?
やまいもとろろ&ウズラの卵。マグロのやまかけなど・・・。
または、短冊にしてわさび醤油で晩酌の一品にもいいですね。
山芋の短冊に梅肉をあえても、さっぱりいただけそう。
写真は山芋のグラタン。
先日、京都駅の居酒屋さんで注文した一品。
ホワイトクリームにやまいもとろろを混ぜてありました。
欲を言えば、山芋を小さくサイコロ状に刻んで入れても、
食感が楽しいかも?と思いました。
とろろご飯もいいね~。麦ごはんや五穀米にかけるだけ。
食欲がないときはお粥にかけてもいいです。
お粥に鶏がらスープで作ったに片栗粉を混ぜてあん作って、
お粥にかけて、その上からトッピングでとろろ、黒ゴマ、
干しえびの炒ったものを加えてると冷え症対策の一品になります。
ステーキにしてポン酢でいただくのもいいし、生でも食べられる食材なので、
お出汁で煮ても短時間で一品ができると思います。
木の芽をそえると食欲が増しそうですね。
随分前のブログに書いたと思いますが、私はときどきやまいもを
とろろに擦りおろしして、かつおと昆布のだしを足してかき混ぜ、
山芋だけのねぎいっぱいの「山芋のねぎ焼き」を作ります。
写真は以前、患者さんが作ったものを写真にとってメールで送ってくれた
ものです。大盛りですね。
のりとカツオをかけてもいいし、シソを細長く刻んでのせるのも
シソの香りがぷ~んとして美味しいですよ。
Omura