薬膳を楽しもうNo.25 れんこん
れんこん
◆どんなタイプの人にいいの?
血虚、陰虚、瘀血(おけつ)、陽熱
◆味 甘
◆性 質 寒
◆どの経絡にいいのかは、
心経、脾経、胃経
◆効 能
慢性の下痢
咳、痰
食欲増進
老化防止やスタミナ増強
写真の蒸したれんこん、
めっちゃホクホク感があって
美味しそうですね。
味噌だれをつけても、ポン酢でもさっぱりして
食欲をそそりませんか?
シソの葉に包んで、ホクホクれんこんを
炒めてもいいかも?
れんこんの旬は11月~3月。
カラダにこもった余分な熱を冷まして、
カラダに潤いを与えてくれます。
近頃の不妊治療をされている患者さんの
約8割くらいは、陰虚のタイプの方が
多いと思います。
陰虚はカラダを潤す力が弱い状態なので、
カラダが火照って変な汗をかいたり、
乾燥して皮膚がカサカサになったり
します。
それに、ストレスが加わると症状は
悪化します。
カラダに潤いが無くなるということは、
肺の機能が弱い人は咳がひどくなったり、
痰が絡んだりします。
喘息の人は、乾燥する秋の季節になると、
もともと肺の力が弱いので、咳がひどく
なってしまう傾向になります。
血虚でカラダ全体の血の量や巡りが悪いと、
カラダを潤す体液の量も減って、
皮膚の乾燥を招いて、カサカサになって
しまいます。
・・・ということは、
子宮や卵巣にも気や血が巡らず、
潤いが無くなってカサカサの状態では、
子宮や卵巣が砂漠状態になってしまうのは、
どう考えても良くないですね。
カラダを潤す食材はいろいろありますが、
れんこんもその中のひとつの食材です。
筑前煮やからしれんこんなどは、
れんこんの定番ですね。
このブログを書いているだけで、
何だかれんこんが無性に食べたくなって
きました。
今日の夕飯は、れんこんを使った
メニューで決まりかな。
れんこんは、オクラとかさといもなどに
含まれる、ネバネバ成分のムチンも豊富なので、
オクラ、さといも、れんこんの煮物や
炒め物も良いですね。
れんこんは生でも食べれる食材ですが、
性質が「寒」ので、カラダを冷やしてしまいます。
冷え症の人は、食べ過ぎにはご注意ください。
「寒」の性質はカラダを冷やしますが、
煮たり炒めたり、焼いたりしてカラダを
温める食材と一緒にとることによって、
カラダを温める食材に変化させることが
できます。
れんこんを擦っておろして、スープに入れると
少~し甘味が出て、片栗粉を入れるよりは
サラサラなとろみが出ますよ。
お肉などのソース作りの時に、
れんこんを擦ったものを加えても
さっぱりとしたソースに仕上がり、
美味しいですよ。
Omura