Aさん(44歳)
11回の鍼灸治療で、
7ヵ月ぶりに卵胞が出てきた

AMH(抗ミュラー管ホルモン検査)
0.1以下のAさん(44歳)。
今年、2017年2月に当院に来られました。

初診の時のFSHは45.8。
E2(エストラジオール)は7。
この数値では、まず卵胞が育たないでしょう。

当院に来ていただいた理由は、3ヵ月ほど卵胞が、
出てこなくなったので心配になったようです。

鍼灸治療は2年ほど前までは、
他の鍼灸院に2年~3年治療に通って
いたようでした。

Aさんのカラダの陰の経絡がとても硬く、
気の流れが悪いので、血液の流れも悪く
なっていました。
だから下半身が非常に冷えている状態でした。

下半身の陰の経絡(肝経、脾経、腎経)の
経絡の流れを良くする治療をしました。
Aさんは特に三陰交のツボのあたりが硬く、
冷たかったのです。

三陰交のツボが冷えていると、妊娠しにくく
なってしまいます。
下半身の陰の経絡(肝経、脾経、腎経)の
交差点が三陰交。
3つの陰の経絡が交わるので、三陰交です。

鍼もしますし、お灸もします。
特に烏丸御池鍼灸院の、
下半身の推拿マッサージは、とつても気持ちよく、
足のむくみも取れて、下半身の血行が良くなって、
骨盤内が温まりますよ。

Aさんは、今回は当院に来ていただきました。
わずか11回の鍼灸治療後、
お薬の服用なしで、生理9日目の診察で、
15ミリの卵胞が育っていました。

この周期の生理3日目のFSHは5.1に
下がっていました。良いことですね。
生理10日目の
E2(エストラジオール)は、 282.3
LH(黄体形成ホルモン)は、 7.1
P4(黄体ホルモン)は、 0.12
になっていました。

血中ホルモンの数値のバランスは、
悪くないと思います。

FSHが下がったのは、ソフィアを3周期ほど
服用したのもありますが、
鍼灸治療をすることによって、
血行が良くなり薬の効果を高めることが
できるからだと思います。

Aさん(44歳)は7ヵ月ぶりに、
卵胞が出てきて、生理から12日目で
採卵できました。
受精確認もでき、新鮮胚の2日目で胚移植
することができました。

判定はこれからですが、良い結果がでると
いいですね。

Omura