2013年 前期 体外受精(新鮮胚)での妊娠データ
2013年前期のタイトルなのに、もう11月に入ってしまいました。
遅くなって申し訳ありません。
今回は、滞っていた2013年前期妊娠データの続編です。
余りにも間が空いたので、少し、おさらいをしておきましょう。
に続き、今回は、体外受精(新鮮胚)での妊娠を分析します。
新鮮胚移植での妊娠例は14名でした。
その詳細結果です。
(以前の報告と重複する数値もありますが、あえて記載しています)
○平均年齢 37.4歳
○平均施術期間 6.3ヶ月
○平均施術回数 19.9回
○妊娠時の移植胚
初期胚移植 6名
胚盤胞移植 8名
○妊娠までの平均採卵回数 2.6回(14名中、初めての採卵は8名)
当院への通院前 1.5回
当院への通院後 1.1回
○妊娠までの平均胚移植回数 2.7回(14名中、初めての胚移植は6名)
当院への通院前 1.1回
当院への通院後 1.6回
○採卵周期または胚移植周期にスーパーライザーPXを使用しての妊娠数
14名中13名(93%)
○鍼灸・整体・スーパーライザー後の採卵(受精卵)で妊娠
14名中10名(71%)
少し補足させていただきます。
新鮮胚移植での妊娠例を大きく分けると、次の2つになります。
1)初めての採卵周期前に来院、準備して妊娠(8名)。
鍼灸・整体・スーパーライザーでしっかり準備をされてから臨まれると、
1回目の採卵で妊娠に至るケースも多いです。
(8名中5名が1回目の採卵で妊娠)
また、8名全員が3回目までの採卵で妊娠に至りました。
2)4回以上、体外受精にトライしても結果が出なくて来院。
再度の採卵で受精卵を育て、子宮内膜を厚くして妊娠(3名)。
不妊専門病院のデータを参照すると、
体外受精4回目までは妊娠率が上昇しますが、それ以降は横ばい傾向にあります。
そんな妊娠率が横ばいになる4回以上の採卵回数の患者さんであっても、
当院で準備なさってから再度採卵し直すと、
受精卵の質が向上し妊娠に至るケースがあります。
また、受精卵の質は悪くないのに妊娠しない、
いわゆる着床障害の疑いがある方は、
当院で準備なさってから胚移植に臨まれると、
子宮内膜が厚くなることで妊娠されることもあります。
体外受精4回以上の患者さん3名は、
上記のように、当院で体質改善して採卵し直したり、
胚移植に合わせて子宮内膜を厚くして準備された結果、
通院後1回目の採卵と移植で妊娠に至りました。
今回は、かなり細かい数値を公開できました。
数字が全てではありませんが、少なくとも客観的な基準にはなります。
このような報告が出来たのも、不妊専門鍼灸院としてコツコツやってきた結果、
沢山の妊娠に立ち会えた賜物だと感謝しております。
今後もできるだけデータを公表してまいります。
それと、もうご存知の方も多いと思いますが、厚労省の方針では、
今後、体外受精の助成金に対して回数制限や年齢制限を検討しています。
回数制限をする根拠の一つは、
前述のように、回数を重ねると妊娠率が下がるためです。
しかし、私達の経験では、体質改善で妊娠のチャンスがアップする方もおられます。
病院で厳しい意見を受けた患者さんが妊娠、卒業されたこともあります。
何が起こるかわかりませんよ。
諦める前に、食事の見直し、睡眠、運動そして鍼灸や整体での体質改善に
目を向けてみては如何ですか。
次回は、凍結胚移植での妊娠例を分析する予定です。
田内
※寒くなってブーツが必要になってきました。
当院では、イヌとネコの可愛い柄のブーツキーパーがお出迎えしておりますよ。