何が起こるかわからへんNo.12 蘇る卵巣②
Tさんは自分自身の体を休めることと、次の体外受精のための
身体づくりをしたいということで、2周期の間治療に来ていただきました。
Tさんには、自分でできることはお願いしました。
先ずはウォーキングを始められました。
40分くらい歩くようにされたのですが、普通に歩いているということでしたので、
30分くらいのちょっと早歩きをお勧めしました。
ちょっと早歩きの方が代謝アップには効率が良いからですね。
治療では体質改善の鍼灸治療をしながら、右の股関節の調節を
何回かに分けてしました。
しばらくすると腰痛も肩こりもかなり改善されました。
腰痛があったのは股関節がずれていたからです。
鍼灸の体質改善の方法は、気をめぐらせ血を増やす治療をしました。
Tさんは気血両虚と言うタイプで、気も血も少ないタイプだったからです。
食事でお願いしたのは赤い食材と黒い食材を多めに食べるように
お願いしました。
赤い食材は血を増やし、黒い食材は気を増やすからです。
もちろんバランスよく白、黄、緑色の食材も含めてですけどね。
食材には大まかに分けて緑、赤、黄、白、黒の五色があります。
それぞれに味覚や食感が違い効能が違います。
五色の色を上手に料理に使われると体が健康になり、
子宮や卵巣の働きも良くなります。
それに女性ホルモンの分泌も良くなります。
Tさんは2周期明けて再度同じショート法で採卵に望みました。
その結果、9/10個受精して5つ胚盤胞で凍結できました。
前回は7/17個受精して1個の胚盤胞でしたからかなり卵巣の働きが
良くなりました。
疲れていた卵巣が蘇ったと言っても過言ではないと思います。
ちょっと運動することを心がけ、ちょっと食べることを心がけ、
月に2~3回鍼灸治療するだけで、受精卵のグレードは良くなります。
一生懸命にし過ぎるときっと疲れます。
ですから自分のペースで、ちょっとを心がけてみられてはいかがですか。
Omura