先日、患者さんのNさんとお話をしていて、
あなたは良くなってきているんだけど、基本的に
血が少ないし、気がすくないからねぇ~と言うと、
まだ血が少ないですか・・・?と言われました。

どちらかと言えば「気」の方が不足気味だけどねと伝えました。
先生、どうしたらいいですか・・・?
何かできることないですか・・・?とよく質問されることがあります。

だから鍼灸治療に来てもらっているんだけど・・・とお答えします。
あっそうか・・・そうですよね、なんて答えが返ってくる。

ただ、鍼灸治療がすべてではないですよ。
食べることや運動すること、リラックスすることはとっても大切です。

Nさんには、なるべくお肉を食べるなら牛の赤身を食べるようにねぎ焼き
アドバイスしました。
ちょっと血が不足気味の患者さんと話をすると、
「鶏肉とか豚肉は食べているんですけど、牛肉は嫌いじゃないけど
あまり食べていませんね」・・・と答えが返ってくることが多いように思います。

東洋医学では基本的に赤い食材は「血」を増やすといいます。
鶏肉も豚肉も必要ですけど、牛肉に比べると白っぽいでしょ。
お魚を食べるならマグロなんかはとってもいいですね。

気を補う食材のひとつに「山芋」があります。
ネバネバ食材は陰を補ってくれて、火照った体の熱をとってくれる
効果があるものが多いです。
これを養陰助湿(よういんじょしつ)の効果と言います。

特に山芋は漢方では「山薬」(さんやく)と名前が変わって補気剤になります。
Nさんに良かったら山芋だけでつくるねぎ焼きを作ってみたらとアドバイス。
調理法は簡単。
山芋だけをたくさん擦って、かつおだしとか昆布だしの粉のやつを山芋に混ぜて、
お好み焼きのように広げたら、いっぱいねぎをのせるだけ。
要するに、普通のねぎ焼きを山芋だけで焼くだけ。

お好み焼きだと小麦粉が入るでしょ。
山芋だけでねぎ焼きをすると、めっちゃふわふわですよ。
レモンや酢橘を搾って、ポン酢でいただくと「さっぱり、超ふわふわ」食感で
美味しいよ~。

ねぎが嫌いな人はキャベツで代用されてもいいですよ。

・・・というこで、さっそくNさんが作ってくれました。
写真はNさんが送ってくれた「山芋とろろねぎ焼き」です。
旨そう~。
とってもふわふわで美味しかったです
・・・とNさんから★★★頂きました。

このレシピ、オリジナルじゃなくてときどき行っている
居酒屋チェーンの養老の瀧のメニューをアレンジしたもので
お酒のあてにも美味しい一品になりますよ。

まぐろに山芋とろろをかけて、わさび醤油でいたたくでしょ。
血も気も補える滋養強壮になりますね。

是非、山芋とろろねぎ焼きを作ってみてください。
お疲れ気味のご主人のパワーアップにも一役買ってくれますよ。
どうぞお試しあれ。

本来、山芋は消化を助けてくれる食材ですが、
膨満感がひどかったり、食積といって胃や腸に何か食べたものが
消化不良で停滞していて詰まっている感じがある人は
体調が良くなってからトライしてください。

Omura